ノート:オワンクラゲ

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en:Aequorea victoriaもオワンクラゲという和名で呼ばれているらしい。しかし亜種である。日本語で呼び分けている資料はない。この場合この記事は基準種であるAequorea aequoreaの記事として英語版へリンクを行った方がよかろうか?Sionnach 2006年10月14日 (土) 17:29 (UTC)[返信]

日本近海でみられるA. coerulescensとされるものは、アメリカなどで研究に使われているA. victoriaとされるものと比べるとやや大きいそうですが、別種なのか同種の亜種なのかはわからないようです。アラスカでは両方に対応するクラゲが採れて、それぞれをA. aequoreaの亜種とした研究があるとか。Aequorea属の分類は現在世界中からサンプリングして分子データにより再検討中ということなので、その結果次第でどうなるかは変わることになるでしょう。(以上Bioluminescence of Aequorea, a hydromedusaによる)しかし現時点で、種としての区別がハッキリしておらず、さらに日本人がA. victoriaをもオワンクラゲと呼んでいる以上、リンクを張らない理由はないと思います。--Mzaki 2006年10月17日 (火) 16:30 (UTC)[返信]

青白く発光する??GFPなどに関する記述の正確性に関して[編集]

オワンクラゲの発光細胞(傘の辺縁部周囲)は、肉眼では青緑色(514nm)に光るはずです。「青白く発光する」というこの記事ののは、正確ではない気がします。 そして、この「発光」は、下村先生が発見されたイクオリンというタンパクによるものです。記事の説明にあるGFPは、蛍光物質ですので、直接発光を作り出す働きはありません。本来ならば、青白いはずの、イクオリンの発光波長を吸収し、フェルスター型エネルギー転移という現象を経て、緑色の蛍光に変波長(色を変える)働きが、GFPの役割です。もちろん、これも下村先生の発見ですが。

オワンクラゲ自体の写真が(クラゲ全体としては)青白い写真なので、「辺縁部のみが緑色に光る、」という事実を正確に理解していないと、よくよく誤解をしてしまいます。実際、GFPやイクオリンをもっとも頻繁に使っている医学・生物学者の9割以上は、私を含め、長い間、間違った不正確な知識をもっていました。最近では、心ある専門家による啓蒙活動のおかげで、誤解も少なくなってきましたが、つい2-3年前までは、ほぼ10年間の長きにわたり、ウェブサイト上のオワンクラゲの写真は、クラゲ全体が「緑色」に、人工的に着色された、ニセの写真が出回っており、そういう恥ずかしい加工写真が、9割以上という、嘆かわしい状態でした。

一流学術雑誌の表紙のカラー写真にも、当然ニセモノの加工写真が使用され、Molecular Probes(現Invitrogen)という有名な試薬会社のカタログや、配布CDの随所にも、堂々とニセモノの加工写真が使用されていました。

クラゲ全体(傘の部分)は、青白い。 発光細胞(傘の周囲の辺縁部)は緑色。 という、正確な事実を広めて行きたいですね。

また、学術名に関しては、Aequoria victoriaよりも、Aequoria forescheaや、Aequoria aeqoriaが先行しており、やはり、同種であるのでは?という認識が一般的かとおもいます。GFPのためにAequoria victoriaの名前ばかりが有名になってしまいましたが、下村先生ご自身、Aequoria victoriaという呼称には疑問を呈されておられたはずです。かれの初期の論文でも、このあたりの呼称問題にも言及をされています。