ノート:アースキン・メイ (初代ファーンバラ男爵)

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良質な記事の選考のコメントへの返信[編集]

先の選考で早期通過までに返信がが間に合わなかったコメントについて、ここで返信いたします。

  • 第1次選挙法改正と『アースキン・メイ』初版の関連について、Palonen論文を用いて加筆してみました。文献探しのときに別の要因(1834年の議会大火)が見つかりましたので、それも加筆しました。
  • 索引付けはメイの時代にはじめて行われたことではないので、第1次選挙法改正を索引付けの理由とするには弱いです。ひとまず、庶民院図書館が索引付けを担当するまでの経緯を加筆しました。
  • 『イングランド憲政史』や『ヨーロッパ民主史』の執筆理由に直接触れた文献は見つかりませんでしたので、序文からわかることだけ書きました。
  • ベンサムとの比較は、ベンサムの著作について正直よくわからないのでかなり難しかったです。わたしが理解したのは、ベンサムが議会の部外者でメイが関係者であるという違いだけです。
  • メイの手紙はイギリス議会文書館にありますが、さすがに読みに行けませんし、1844年以前のものはないと思います。

--ネイ会話2020年1月19日 (日) 09:39 (UTC)[返信]

報告 GA選考時点から随分時間が空いてしまいましたが、先ほど査読・改稿作業を行いましたので、補足いたします。総論ですが、FA認定の水準に近いところまで来ているのではないかなぁ、と個人的には感じています。改稿前(2020年2月時点版)の疑問点については、「こちら」をご参照下さい。

  1. 2月時点版では「生涯」と「著作」という大きな目次分けをしていますが、時系列の流れが悪く、重複なども起こしていて読みづらかったです。特に『アースキン・メイ』の執筆がメインの功績なのに、それが後述されるというのは目次構成上よろしくないのではないでしょうか。
  2. このサイズの記事であれば、導入節を充実させる and/or 概要節を設ける方が良いでしょう。全文読まないと何をやった人なのかつかみづらいのは不親切です。
  3. 当時のイギリス議会に詳しい読者以外には通じない表現が多く、基本用語の説明を欠いていると感じました。たとえば庶民院書記官って何?(議長みたいに政治家なの?)、ホイッグ党って何?、慣習法と先例重視って何?、貴族院と庶民院って何が違うの?みたいな。
  4. 伝記記事の書き方にはいくつかパターンがあると思いますが、アースキン・メイの場合は社会・政治的な動乱の背景を語らないと彼の言動の動機が理解できないと思います。
  5. 社会・政治的な背景が不足した結果、記事に提示されている情報が断片的で、ブツブツと切れて読んでいて頭に入ってきづらいと感じました。
  6. 全体を通し、議事規則改革は充実しているものの、成文法改革+憲政史家としての側面が弱いです。
  7. 書籍(Google Books)や雑誌論文にページ数が指定されておらず、書かれた内容が正確なのか検証しようにも非常に厳しい状態です。ページ番号の指定を是非ともお願いしたいです。一部(McKayのChapter 9など)は私の方で改稿の際にページ番号を拾って追記しましたが、原文の意図からややズレた箇所がありましたので...。

これらを踏まえて私の方で「2020年3月に改稿」を行いましたが、課題がいくつか残ってしまいました。

  1. #庶民院書記官補佐として」の節ですが、執筆以外では実務上で全く成果を出していないように読めてしまいます。15年間も務めて昇進したのですから、何らかの功績もあるのでは? 議事規則改革だけでなく、成文法改正委員会の議長としてどのような活躍をしたのか、もう少し知りたいです。
  2. 先述の通り、憲政史家としての功績とその分析がまだ補強できていません。これは、成文法改正委員会の議長職とも関連します。おそらくは「欧州大陸=三権分立=立法府が成文化した法律に基づき、行政府が執行して司法府が救済する」という大陸法と、「イギリス=三権分立=国王//貴族院//庶民院間の役割分担に重きが置かれ、立法・行政・司法府の役割は分離していない」慣習法の差について言及しないとまずいのかなという気がしています。もともとイギリス議会は11世紀のクリア・レギスを前身としており、別名「国王の裁判所」だったので三権が分離していませんでしたし、2009年まで貴族院の中に最高裁判所が設けられていたぐらいですから。欧州大陸と比較して、法律の成分化ニーズが低かった歴史があるのだと思います。
  3. 日本以外への影響が弱いです。特に英米法を採用しているオーストラリア、カナダなどで『アースキン・メイ』がどれくらい影響を与えたのか、軽く記述が欲しいです。現在の版だと、陸奥との対談の記述ウェイトが高すぎるきらいがあります。
  4. #メイの功績と社会背景概説」の節ですが、詰め込みすぎなのでもう少し減量したいです。導入節+概要節しか読まないザックリ知りたい派を意識して起こした節なのですが、現状は約1500文字あるので読了に3分くらいかかります。

感覚的には、残課題の1, 3, 4はしっかりクリアして、2は軽くでも記述補強できれば、FA選考で通過できる水準に達するのではないかと考えています。どなたかお詳しい方・余力のある方がいれば、ご対応頂ければ幸いです。--ProfessorPine会話2020年3月21日 (土) 09:46 (UTC)[返信]

4については別に大丈夫(減量の必要があまり感じられない)と思います。3に関してはオーストラリアだけ検索してみたところ加筆できたので、ほかにも出典あたってみます。1も出典あたってみますが、あまりにもマイナーな部分なので、出典がなくても仕方ないと思います(当時の議事録をもとに加筆すると、一次資料からの独自研究になりやすい)。2についても自信がなく、『英国憲法史』が1912年の書評でa pleasing monument of early-Victorian Whiggeryと過去の遺物扱いされているので、憲政史家としての分析が果たしてあるのか不明です(探してはみます)。--ネイ会話2024年1月26日 (金) 14:39 (UTC)[返信]
2、3についていくらか加筆しました。4は引き続き探しますが、今のところ難航しています。--ネイ会話2024年1月27日 (土) 05:44 (UTC)[返信]

上記とは別件ですが、「パンフレット」の意味はパンフレットおよびその外部リンク先であるコトバンクでの説明で合っているので、小冊子からより原文に忠実な「パンフレット」に戻しました。--ネイ会話2024年2月4日 (日) 04:47 (UTC)[返信]