ノート:アバンテ

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--にゃお提督 2007年3月6日 (火) 19:25 (UTC)[返信]

「シャフト駆動の祖」について[編集]

まず基本的な事項として、ラジコンカーにおける「シャフト駆動の祖」は、同じ田宮模型製品のホットショットであるというのが定説である。本製品より3年早い1985年発売であること、後のサンダーショット系やマンタレイ系などで基本構造が踏襲されていること、またプリロード調整式オイルダンパーを含め細部構造についても後発マシンに多大な影響を与えていることが主な理由である。
一方、本製品以後の田宮模型製電動4WDラジコンカーの構造は、1990年暮に発売されたマンタレイ以後再びモーターを横置きするようになり、縦置きが復活するのはTB01系ツーリングカー以降、オフロードバギーに限れば2004年発売のグラベルハウンドまで10年以上も間が空いている。プロペラシャフトのオフセット配置に至っては、2006年発売のダークインパクトでようやく再登場というありさまである。
そもそも、シャフト駆動におけるモーターの縦置き配置が再び脚光を浴び始めたのは、1994年に英国TenthTechnology社が開発したプレデターが、奇抜な設計を訝しがられながらも、ヨーロッパ選手権制覇をはじめ欧米の電動ラジコンカーレースで活躍したのがきっかけである。その後、米国アソシエイテッド社が電動ツーリングカーで同様の駆動系統を採用するに至り、欧米市場にも根を下ろす田宮模型としては、それらの動向を無視できず、同社の技術と先行2社の設計を融合させTB01を開発したというのが真相であろう。
このような歴史的背景を鑑みると、1988年当時の田宮模型には確かに先見の明はあったものの、アバンテ系の強靭かつ高効率な駆動系統を十分に改良できないまま、中途半端な新車開発を繰り返した感は否めない。したがって、アバンテ系を「シャフト駆動の祖」と呼ぶのは、贔屓目に見ても肯定しがたいと思われる。