ディーテリチの状態方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ディーテリチ(Dieterici)の状態方程式(ディエテリチの状態方程式)とは実在気体の振る舞いを説明する状態方程式のひとつである。

概要[編集]

ディーテリチの方程式は以下のように表される。

ファンデルワールスの状態方程式と同様に、ジュール=トムソン効果臨界点などを定性的に説明することができる。低圧の条件下で、 、と近似すると、ファンデルワールスの状態方程式と一致する。


臨界点[編集]

気体がディーテリチの式に従うとき、臨界点における圧力体積絶対温度は、を解くことにより、以下のように求められる。

臨界点における圧縮因子でファンデルワールスの式のそれ()に比べるとキセノンの実測値(0.278)や二酸化炭素の実測値(0.287)など非極性分子気体の値に近い。

参考文献[編集]