タバティエール銃

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1867年型タバティエール銃
タバティール銃を持つフランス国民衛兵の兵士、1870年。

タバティエール銃(Tabatière rifle)は、フランス陸軍後装式ライフル銃である。

概要[編集]

タバティエール銃はイギリスのスナイドル銃と同様に、1864年に前装式ライフル銃(多くはミニエー銃)を後装式に改装して開発された。タバティエールはフランス語で「煙草入れ」の意味であるが、後装機構が煙草入れに似ていることから、その名が付けられた[1]

タバティエール銃の後装機構、1867年。

ほとんどの改造は、普仏戦争前に完了した[1]。しかし、この時すでにボルトアクション式単発銃のシャスポー銃へと置き換えられつつあった。

短くした12ゲージのショットガン・シェルに似たセンターファイア式の薬莢を使用したが、弾道がシャスポー銃に劣っていると認識された。このため、主に2線級の部隊や防御用として使用された[1]

モデル[編集]

  • 1867年型タバティエール銃[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Shann p.38 [1]
  2. ^ Shann p.45 [2]

参考資料[編集]

  • Stephen Shann: "French Army 1870-71 Franco-Prussian War: 2 Republican Troops", Osprey Publishing (July 25, 1991). ISBN 978-1855321359

関連項目[編集]