センサク・ムアンスリン
センサク・ムアンスリン(Saensak Muangsurin、1950年8月13日 - )は、ボクシング史上最短記録となる3戦目で世界王座奪取という偉業をやってのけたタイの怪物で、元WBC世界ジュニア・ウェルター級チャンピオン。
国際式ボクシングデビューは1974年、いきなり世界第6位のルディ・バロを1回KOに破る。2戦目で日本の強豪ライオン古山を7回KO。そしてわずか3戦目でペリコ・フェルナンデスを8回KOして世界タイトルを獲得した。1977年には来日してガッツ石松の挑戦を受けたこともある(6回KO勝ち)。
その試合後、「精力が余って眠れやしない」と言いながらソープランドを3件もハシゴするという武勇伝は有名。このタイトルは7度防衛したが、1978年、金相賢に13回KOされ王座陥落。
生涯戦績は24戦18勝(11KO)6敗。
また、センサックはムエタイ王者としても無類の強さを発揮している。石松戦、古山戦の前にはムエタイ王者として来日、後の全日本ライト級王者玉城良光に3回KO勝ち。このときはパンチの得意な玉城に対し、膝蹴りで一蹴。試合後、玉城は内臓から出血していたという。後にボクシングの世界王者となるセンサックを誰も予想しなかった。
前王者 ペリコ・フェルナンデス |
第8代WBC世界ジュニアウェルター級王者 1975年7月15日 - 1976年6月30日 |
次王者 ミゲル・ベラスケス |
前王者 ミゲル・ベラスケス |
第10代WBC世界ジュニアウェルター級王者 1976年10月29日 - 1978年12月30日 |
次王者 金相賢 |