スヌーズレン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
スヌーズレンの実践に用いられる用具の一つ。

スヌーズレン (Snoezelen) とは、重度知的障害者を魅了する感覚刺激空間を用いて彼らにとって最適な余暇やリラクゼーション活動を提供する実践であり、またそのプロセスを通して構築されてきた理念でもある。

スヌーズレンという用語は、オランダ語で「クンクン匂いを嗅ぐ」、「うとうとする」という用語を組み合わせた造語で、外界を探索することや心地よくまどろむ状態を示すものである。

スヌーズレンの実践とは、障害を持つ人々(スヌーズレン利用者)にとって受け取りやすい感覚刺激に満たされた物理的環境、そして利用者と支援者が楽しみや安らぎを共有できる雰囲気のなかで、利用者が自分にとって意味のある活動に携わることである。 この実践は、1970年代、オランダにて始まったが、現在ではヨーロッパを中心に全世界へ広がってきている。


1980年代以降、スヌーズレンは世界中の研究者や実践者によって、レクリエーション以外のさまざまな分野に応用されています。
認知症の高齢者の介護、自閉症や発達障害のある子どもの教育、知的障害や身体障害のある人の福祉、心理的ケアの必要な人の治療、 障害のない幼児の保育などに適用され、効果が実証されてきています。
しかし、日本では、スヌーズレンはまだリラクゼーションを主たる目的としたレクリエーション活動という認識があります。
世界の最新の研究や実践の動向を学びつつ、日本の国情にあった治療・教育としてのスヌーズレンの創造的な取り組みを促進し、 その実践や研究成果を共有するために情報発信する必要があります。

国際スヌーズレン協会日本支部ホームページより》


スヌーズレンを構成する要素は、(1)利用者、(2)ケアする人、(3)環境の3つです。

現在、スヌーズレンの世界的組織International Snoezelenではスヌーズレンをこう定義しています。

Incorporating the conceptual framework, MSE/Snoezelen is defined as a dynamic pool of Intellectual property built on an ongoing sensitive relationship between the participant, the skilled companion and a controlled environment, where a multitude of sensory stimulation possibilities are offered. Developed in the mid 1970s and practiced worldwide, the MSE/Snoezelen is guided by ethical principles of enriching quality of life. This shared approach has applications in leisure, therapy, and education, and takes place in a dedicated space suitable for all people, particularly those with special needs including dementia and autism. (参照:ISNA-MSE HP (http://www.isna-mse.org/isna-mse/Snoezelen.html)


現在ヨーロッパでスヌーズレンルームはこのような目的で使用されています。

●重い障害や病気がある人の余暇活動
●精神障害者・発達障害児へのプレイセラピー
●認知症の老人へのケア
●心理的に不安定な人の情緒安定のため
●自発性・コミュニケーション力を養う探索活動として
●子どもたちがゆったりしたペースで過ごせる時空間として

スヌーズレン・ラボ ホームページより》


関連項目[編集]

外部リンク[編集]