スティクス

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スティクス
Styx
Styx 2009.jpg
USA.タンパ公演 (2009年10月)
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イリノイ州 シカゴ
ジャンル プログレッシブ・ロック
ハードロック
アメリカン・プログレ・ハード
活動期間 1972年 - 1984年
1990年 - 1992年
1995年 - 現在
レーベル Wooden Nickel Records
A&Mレコード
CMC International
サンクチュアリ・レコード
ユニバーサル/New Door Records
ユニバーサル/Alpha Dog 2T
公式サイト www.styxworld.com
メンバー ローレンス・ガーワン (Vo/Key)
ジェイムズ・ヤング (G)
トミー・ショウ (G/Vo)
チャック・パノッツォ (B)
リッキー・フィリップス (B)
トッド・ズッカーマン (Ds)
旧メンバー デニス・デ・ヤング (Vo/Key)
ジョン・パノッツォ (Ds)
ほか別記参照

スティクス (Styx) は、アメリカ合衆国出身のロックバンド

1970年代の米国産プログレッシブロックアメリカン・プログレ・ハード」を代表するバンドの一つで、1980年代初頭にピークを迎え隆盛を極めた。デニス・デ・ヤングやトミー・ショウを輩出した事でも知られる。

概要[編集]

日本ではアメリカン・プログレ・ハードなどのジャンルに括られることが多いが、デビュー当初のサウンドはプログレッシブ・ロックの色彩が強く、長大な楽曲も多く制作していた。

時代の流れの中で音楽性は徐々に変化。よりコンパクトでポップな作風へと変わり、結果的にそれが1980年代初頭の商業的成功へと繋がっていった。

概歴[編集]

バンドのロゴ

結成まで (1963年 - 1972年)[編集]

1963年シカゴでチャック(B)とジョン(Ds)のパノッツォ兄弟が中心となってバンド活動を開始する。その後デニス・デ・ヤング(Vo/Key)が加入してバンド名が「ザ・トレイドウンズ」となる。

当初はローカル・バンドに過ぎなかったが、1968年にジョン・クルリュウスキ(G)が加入し、バンド名を「トレイドウンズ4」と改名してプロ活動を目指し始める。

1970年にジェイムス・ヤング(G)が加入。その半年後に製作したデモテープが、RCA傘下「ウッデンニッケル・レコード」の代表を務めるビル・トラウトに認められて契約。後にバンド名を「スティクス」と改名した。

黎明期 (1972年 - 1975年)[編集]

1972年、1stアルバム『Styx』でデビュー。13分以上ある曲を収め、大衆受けはしなかったが、プログレッシヴ・ロックのファンに受け入れられる。

1973年、2ndアルバム『Styx II (邦題:レイディ)』をリリース。1stではカヴァー曲を混ぜていたが、完全オリジナルのアルバムとして方向性を決定付けた。

1974年、3rdアルバム『The Serpent Is Rising』、4thアルバム『Man Of Miracles (邦題:ミラクルズ)』を発表。この時期からポップ性を意識し始め、大作志向から短い曲へと変化していく。

1975年、2年前に発売された2ndアルバムに収録されていたシングル「Lady (邦題:憧れのレイディ)」が、2月から徐々にチャートを上昇。8月には全米6位まで上昇し、これに伴い同アルバムもセールスが延びてゴールドディスクを獲得する。このヒットにより同年秋、大手レーベル「A&Mレコード」に移籍した。移籍第一弾の5thアルバム『Equinox (邦題:分岐点)』の制作後、全米ツアー前に音楽性の違いからクルリュスキが脱退。代わって元MS FUNKのトミー・ショウ(G/Vo)が加入した。

隆盛期 (1976年 - 1984年)[編集]

トミーが加入した事で、6thアルバム『Crystal Ball』が幅広い層からの支持を獲得。翌1977年発表の7thアルバム『The Grand Illusion (邦題:大いなる幻影)』が全米トップ10入り。シングル「Come Sail Away」が全米8位。8thアルバム『Pieces of Eight (邦題:古代への追想)』(1978年)も全米8位を記録し、バンドの評価が高まる。

1979年、シングル「Babe」が全米No.1を獲得[1]、9thアルバム『Cornerstone』が全米2位の大ヒットとなり、スティクスは一流バンドとしての成功を手する。一方で、欧米の音楽メディアからはコーポレート・ロック、日本では産業ロックなどと批評もされた。

1981年、10thアルバム『Paradise Theatre』からのシングル「The Best of Times」が全米3位、「時は流れて」が全米9位となり、同アルバムが初の全米1位を記録した[2]

1982年1月、アルバム『Paradise Theatre』を主作品とした初来日ツアーが開催された。この模様がNHKで放映されている。翌1983年には11thアルバム『Kilroy Was Here (邦題:ミスター・ロボット)』がリリースされ、日本語の歌詞が含まれたシングル「ミスター・ロボット」が収録されて話題になるなど、日本でもヒットを記録した[3]

その後デニスとトミーとの間に亀裂が生じ、翌年にバンド活動が停止。各々がソロ活動に移行していき、1980年代後半頃にはバンドの存在が薄れていった。

停滞期 (1990年 - 1994年)[編集]

1990年、トミーがハードロックバンド「ダム・ヤンキース」に参加。テッド・ニュージェント、ジャック・ブレイズ(ナイト・レンジャー)らが結成したスーパーグループであった[4]。同じ頃バンドの再始動を企図していたデニスらは、トミーの招集を断念。代役グレン・バートニックが加入して活動を再開する。

同年の暮れに7年ぶりの12thアルバム『Edge of the Century』をリリース。シングル「Show Me the Way」が全米3位を獲得し復活の兆しが見えたものの、北米のロック界にグランジ・ムーブメントが到来。旧態依然のロックにはレーベルのサポートが減少して受難の時代となり、当バンドの再活動も短期で終了した。

トミー側も「ダム・ヤンキーズ」で2枚のアルバムを出した後、中心のテッド・ニュージェントが脱退。残るブレイズと「ショウ&ブレイズ」というユニットで継続し、活動規模は縮小した。  

リユニオン〜内紛 (1995年 - 2002年)[編集]

バンドの顔でもあったデニス・デ・ヤング (2010年)

1995年、トミーが復帰し全盛期メンバーでの再結成が実現する。しかしジョン・パノッツォが健康問題で即降板し、代役にトッド・ズッカーマン(Ds)が加入。そして翌1996年、ジョンは症状が悪化し帰らぬ人となってしまった。ツアーはジョンの追悼ライヴとして開催し、新曲も数曲披露された。この模様はライヴアルバム用としても収録され、『Return to Paradise』(1997年)と題してリリースしている。

同ラインナップを維持し、1999年に9年ぶりの13thアルバム『Brave New World』をリリース。しかしこの間、デニスとトミーの確執が再燃。この時期にデニスが健康を害したという理由で活動が停滞。バンド側は活動に支障をきたすとして、ローレンス・ガーワン(Vo/Key)を代役に立てて継続し、デニスは降板させられた。

2000年、2度目の来日公演。また同時期に創設メンバー チャック・パノッツォが、フルタイムの活動を控えるようになる。グレン・バートニック(B)が復帰し、チャックと併用する形で編成する。

2001年、降ろされたデニス側が「健康上の理由で一時的に降板したのであり、自分無しでのバンド続行は無効である」と主張。同意を得ないバンド活動と、デニス自身が創作した曲の差し止め訴訟を起こす。また個人的に、スティクス関連の活動も始めていた。それにはバンド側も反訴し、結果はデニス個人によるスティクスを冠した活動も許可される。ただし個人名と「Formerly Styx」や「Performing The Music Of Styx」という但し書きを義務付ける事で決着。事実上デニスの敗訴であり、両者は修復不可能な状態となった。

新体制〜現在 (2003年 - )[編集]

USA.パインシティ公演 (2008年6月)

ローレンス・ガーワン起用の新体制が定着し、2003年に14thアルバム『Cyclorama』をリリース。グレン・バートニックに代わり、リッキー・フィリップス(B/G)が加入する。

以降はライブを中心とした活動にシフト。特に2007年から2015年の間に「デフ・レパード」「フォリナー」「ボストン」「REOスピードワゴン」「38スペシャル」「イエス」「テスラ」など著名なバンドらとツアーを合同する[5]

2005年、カヴァー企画の15thアルバム『Big Bang Theory』をリリース。

2010年、旧作『The Grand Illusion (邦題:大いなる幻影)』『Pieces of Eight (邦題:古代への追想)』を完全ライブで再現[6]

2017年、自主レーベル「Alpha Dog 2T」を設立。14年ぶりのオリジナル16thアルバム『The Mission』を発表[7]

メンバー[編集]

現ラインナップ[編集]

  • ローレンス・ガーワン Lawrence Gowan - ボーカル/キーボード (1999- )
  • ジェイムズ・ヤング James "J.Y." Young - ギター (1972- )
  • トミー・ショウ Tommy Shaw - ギター/ボーカル (1975-1984, 1995- )
  • チャック・パノッツォ Chuck Panozzo - ベース (1972- )
  • リッキー・フィリップス Ricky Phillips - ベース/ギター (2003- )
  • トッド・ズッカーマン Todd Sucherman - ドラムス (1995- )

旧メンバー[編集]

  • デニス・デ・ヤング Dennis De Young - ボーカル/キーボード (1972-1999)
  • ジョン・パノッツォ John Panozzo - ドラムス (1972-1992) RIP.1996
  • ジョン・クルリュウスキ John "J.C." Curulewski - ギター (1972-1975) RIP.1988
  • グレン・バーティック Glen Burtnik - ギター/ベース (1990-1992, 1999-2003)

ディスコグラフィ[編集]

スタジオアルバム[編集]

  • 1972 スティクス (Styx)
  • 1973 レイディ (Styx II) (全米20位)
  • 1974 サーペント・イズ・ライジング (The Serpent Is Rising) (全米192位)
  • 1974 ミラクルズ (Man Of Miracles) (全米154位)
  • 1975 分岐点 (Equinox) (全米58位)
  • 1976 クリスタル・ボール (Crystal Ball) (全米66位)
  • 1977 グランド・イリュージョン〜大いなる幻影 (The Grand Illusion) (全米6位)
  • 1978 ピーシズ・オブ・エイト〜古代への追想 (Piece Of Eight) (全米6位)
  • 1979 コーナーストーン (Cornerstone) (全米2位)
  • 1981 パラダイス・シアター (Paradise Theater) (全米1位)
  • 1983 ミスター・ロボット (Kilroy Was Here) (全米3位)
  • 1990 エッジ・オブ・ザ・センチュリー (Edge Of The Century) (全米63位)
  • 1999 ブレイブ・ニュー・ワールド (Brave New World) (全米175位)
  • 2003 サイクロラマ (Cyclorama) (全米127位)
  • 2005 Big Bang Theory (カヴァーアルバム)
  • 2017 The Mission

コンピレーション

ほか

EP

  • 2010 Regeneration: Volume 1
  • 2011 Regeneration: Volume 2

ライブアルバム[編集]

シングル[編集]

1972年

  • Best Thing (全米82位)

1974年

  • Lady (全米6位)

1975年

  • You Need Love (全米88位)

1976年

  • Lorelei (全米27位)
  • Mademoiselle (全米36位)

1977年

  • Crystal Ball
  • Come Sail Away (全米8位)

1978年

  • Fooling Yourself (The Angry Young Man) (全米29位)
  • Blue Color Man (Lonely Nights)(全米21位)

1979年

  • Sing For The Day (全米41位)
  • Renegade (全米16位)
  • Babe (全米1位)

1980年

  • Why Me (全米26位)
  • Borrowed Time (全米64位)

1981年

  • The Best Of Time (全米3位)
  • Too Much Time On My Hands (全米9位)
  • Nothing Ever Goes As Planned (全米54位)

1983年

  • Mr. Roboto (全米3位)
  • Don't Let It End (全米6位)
  • High Time (全米48位)

1984年

  • Music Time (全米40位)

1990年

  • Love Is A Ritual (全米80位)
  • Show Me The Way (全米3位)

1991年

  • Love At First Sight (全米25位)

1997年

  • Paradise

1999年

  • Everything Is Cool

2003年

  • Waiting For Our Time
  • I Am The Walrus

2009年

  • Can't Stop Rockin

2017年

  • Gone Gone Gone

参考文献[編集]

  • 1982年来日ツアー公演パンフレット。

脚注[編集]

外部リンク[編集]