スティクス

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スティクス
Styx
Styx 2017.jpg
USA・シーダーパーク公演 (2017年7月)
Styx-logo.svg
バンド ロゴ
基本情報
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イリノイ州 シカゴ
ジャンル プログレッシブ・ロック
ハードロック
ポップ・ロック
アメリカン・プログレ・ハード
スタジアム・ロック
活動期間 1972年 - 1984年
1990年 - 1992年
1995年 - 現在
レーベル Wooden Nickel Records
A&Mレコード
CMC International
サンクチュアリ・レコード
ユニバーサル/New Door Records
ユニバーサル/Alpha Dog 2T
公式サイト www.styxworld.com
メンバー ローレンス・ガーワン (Vo/Key)
ジェイムズ・ヤング (G)
トミー・ショウ (G/Vo)
チャック・パノッツォ (B)
リッキー・フィリップス (B)
トッド・ズッカーマン (Ds)
旧メンバー デニス・デ・ヤング (Vo/Key)
ジョン・パノッツォ (Ds)
ほか別記参照

スティクス (Styx) は、アメリカ合衆国出身のロックバンド

1970年代の米国産プログレッシブ・ロックアメリカン・プログレ・ハード」を代表するバンドの一つ。1980年代初頭にピークを迎えて隆盛を極め、日本でも代表曲「ミスター・ロボット」のヒットなどが知られた。

概要[編集]

日本ではアメリカン・プログレ・ハードなどのジャンルに括られることが多いが、デビュー当初のサウンドはプログレッシブ・ロックの色彩が強く、長大な楽曲も多く制作していた。

時代の流れの中で音楽性は徐々に変化。よりコンパクトでポップな作風へと変わり、結果的にそれが1980年代初頭の商業的成功へと繋がっていった。

概歴[編集]

結成まで(1963年 - 1972年)[編集]

1963年シカゴでチャック(ベース)とジョン(ドラム)のパノッツォ兄弟が中心となってバンド活動を開始する。その後デニス・デ・ヤング(ボーカル、キーボード)が加入してバンド名が「ザ・トレイドウンズ」となる。

当初はローカル・バンドに過ぎなかったが、1968年にジョン・クルリュウスキ(G)が加入し、バンド名を「トレイドウインズ4」と改名してプロ活動を目指し始める。

1970年にジェイムス・ヤング(ギター)が加入。その半年後に製作したデモ・テープが、RCA傘下「ウッデンニッケル・レコード」の代表を務めるビル・トラウトに認められて契約。後にバンド名を「スティクス」と改名した。

黎明期(1972年 - 1975年)[編集]

1972年、1stアルバム『スティクス』でデビュー。13分以上ある曲を収め、大衆受けはしなかったが、プログレッシブ・ロックのファンに受け入れられる。

1973年、2ndアルバム『スティクスII』をリリース。1stではカヴァー曲を混ぜていたが、完全オリジナルのアルバムとして方向性を決定付けた。

1974年、3rdアルバム『サーペント・イズ・ライジング』、4thアルバム『ミラクルズ』を発表。この時期からポップ性を意識し始め、大作志向から短い曲へと変化していく。

1975年、2年前に発売された2ndアルバムに収録されていたシングル「憧れのレイディ (Lady)」が、2月から徐々にチャートを上昇。8月には全米6位まで上昇し、これに伴い同アルバムもセールスが延びてゴールドディスクを獲得する。このヒットにより同年秋、大手レーベル「A&Mレコード」に移籍した。移籍第一弾の5thアルバム『分岐点』の制作後、全米ツアー前に音楽性の違いからクルリュスキが脱退。代わって元MS FUNKのトミー・ショウ(ギター、ボーカル)が加入した。

隆盛期(1976年 - 1984年)[編集]

トミーが加入した事で、6thアルバム『クリスタル・ボール』が幅広い層からの支持を獲得。翌1977年発表の7thアルバム『グランド・イリュージョン - 大いなる幻影』が全米トップ10入り。シングル「Come Sail Away」が全米8位。8thアルバム『ピーシズ・オブ・エイト - 古代への追想』(1978年)も全米8位を記録し、バンドの評価が高まる。

1979年、シングル「Babe」が全米No.1を獲得[1]、9thアルバム『コーナーストーン』が全米2位の大ヒットとなり、スティクスは一流バンドとしての成功を手する。一方で、欧米の音楽メディアからはコーポレート・ロック、日本では産業ロックなどと批評もされた。

1981年、10thアルバム『パラダイス・シアター』からのシングル「The Best of Times」が全米3位、「時は流れて」が全米9位となり、同アルバムが初の全米1位を記録した[2]

1982年1月、アルバム『パラダイス・シアター』を主作品とした初来日ツアーが開催された。この模様がNHKで放映されている。翌1983年には11thアルバム『ミスター・ロボット - キルロイ・ワズ・ヒア -』がリリースされ、日本語の歌詞が含まれたシングル「ミスター・ロボット」が収録されて話題になるなど、日本でもヒットを記録した[3]

その後デニスとトミーとの間に亀裂が生じ、翌年にバンド活動が停止。各々がソロ活動に移行していき、1980年代後半頃にはバンドの存在が薄れていった。

停滞期(1990年 - 1994年)[編集]

1990年、トミーがハードロックバンド「ダム・ヤンキース」に参加。テッド・ニュージェント、ジャック・ブレイズ(ナイト・レンジャー)らが結成したスーパーグループであった[4]。同じ頃バンドの再始動を企図していたデニスらは、トミーの招集を断念。代役グレン・バートニックが加入して活動を再開する。

同年の暮れに7年ぶりの12thアルバム『エッジ・オブ・ザ・センチュリー』をリリース。シングル「Show Me the Way」が全米3位を獲得し復活の兆しが見えたものの、北米のロック界にグランジ・ムーブメントが到来。旧態依然のロックにはレーベルのサポートが減少して受難の時代となり、当バンドの再活動も短期で終了した。

トミー側も「ダム・ヤンキーズ」で2枚のアルバムを出した後、中心のテッド・ニュージェントが脱退。残るブレイズと「ショウ・ブレイズ」というユニットで継続し、活動規模は縮小した。

リユニオン - 内紛(1995年 - 2002年)[編集]

バンドの顔でもあったデニス・デ・ヤング (2010年)

1995年、トミーが復帰し全盛期メンバーでの再結成が実現する。しかしジョン・パノッツォが健康問題で即降板し、代役にトッド・ズッカーマン(ドラム)が加入。そして翌1996年、ジョンは症状が悪化し帰らぬ人となってしまった。ツアーはジョンの追悼ライブとして開催し、新曲も数曲披露された。この模様はライブ・アルバム用としても収録され、『リターン・トゥ・パラダイス』(1997年)と題してリリースしている。

同ラインナップを維持し、1999年に9年ぶりの13thアルバム『ブレイヴ・ニュー・ワールド』をリリース。しかしこの間、デニスとトミーの確執が再燃。この時期にデニスが健康を害したという理由で活動が停滞。バンド側は活動に支障をきたすとして、ローレンス・ガーワン(ボーカル、キーボード)を代役に立てて継続し、デニスは降板させられた。

2000年、2度目の来日公演。また同時期に創設メンバー チャック・パノッツォが、フルタイムの活動を控えるようになる。グレン・バートニック(ベース)が復帰し、チャックと併用する形で編成する。

2001年、降ろされたデニス側が「健康上の理由で一時的に降板したのであり、自分無しでのバンド続行は無効である」と主張。同意を得ないバンド活動と、デニス自身が創作した曲の差し止め訴訟を起こす。また個人的に、スティクス関連の活動も始めていた。それにはバンド側も反訴し、結果はデニス個人によるスティクスを冠した活動も許可される。ただし、個人名と「Formerly Styx」や「Performing The Music Of Styx」という但し書きを義務付ける事で決着。事実上デニスの敗訴であり、両者は修復不可能な状態となった。

新体制 - 現在(2003年 - )[編集]

USAパインシティ公演 (2008年6月)

ローレンス・ガーワン起用の新体制が定着し、2003年に14thアルバム『サイクロラマ』をリリース。グレン・バートニックに代わり、リッキー・フィリップス(ベース、ギター)が加入する。

以降はライブを中心とした活動にシフト。特に2007年から2015年の間に「デフ・レパード」「フォリナー」「ボストン」「REOスピードワゴン」「38スペシャル」「イエス」「テスラ」など著名なバンドらとツアーを合同する[5]

2005年、カヴァー企画の15thアルバム『Big Bang Theory』をリリース。

2010年、旧作『グランド・イリュージョン - 大いなる幻影』『ピーシズ・オブ・エイト - 古代への追想』を完全ライブで再現[6]

2017年、自主レーベル「Alpha Dog 2T」を設立。14年ぶりのオリジナル16thアルバム『The Mission』を発表[7]

メンバー[編集]

現ラインナップ[編集]

  • ローレンス・ガーワン (Lawrence Gowan) - ボーカル/キーボード (1999年- )
  • ジェイムズ・ヤング (James "J.Y." Young) - ギター (1972年- )
  • トミー・ショウ (Tommy Shaw) - ギター/ボーカル (1975年-1984年、1995年- )
  • チャック・パノッツォ (Chuck Panozzo) - ベース (1972年- )
  • リッキー・フィリップス (Ricky Phillips) - ベース/ギター (2003年- )
  • トッド・ズッカーマン (Todd Sucherman) - ドラムス (1995年- )

旧メンバー[編集]

  • デニス・デ・ヤング (Dennis De Young) - ボーカル/キーボード (1972年-1999年)
  • ジョン・パノッツォ (John Panozzo) - ドラムス (1972年-1992年) RIP.1996年
  • ジョン・クルリュウスキ (John "J.C." Curulewski) - ギター (1972年-1975年) RIP.1988年
  • グレン・バートニック (Glen Burtnik) - ギター/ベース (1990年-1992年、1999年-2003年)

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • 『スティクス』 - Styx (1972年) ※旧邦題『スタイクス』
  • 『スティクスII』 - Styx II (1973年) ※全米20位。旧邦題『黄泉(よみ)の国より』『スティクス・セカンド』等
  • 『サーペント・イズ・ライジング』 - The Serpent Is Rising (1974年) ※全米192位
  • 『ミラクルズ』 - Man Of Miracles (1974年) ※全米154位
  • 『分岐点』 - Equinox (1975年) ※全米58位
  • 『クリスタル・ボール』 - Crystal Ball (1976年) ※全米66位
  • 『グランド・イリュージョン - 大いなる幻影』 - The Grand Illusion (1977年) ※全米6位
  • 『ピーシズ・オブ・エイト - 古代への追想』 - Piece Of Eight (1978年) ※全米6位
  • 『コーナーストーン』 - Cornerstone (1979年) ※全米2位
  • パラダイス・シアター』 - Paradise Theater (1981年) ※全米1位
  • 『ミスター・ロボット - キルロイ・ワズ・ヒア -』 - Kilroy Was Here (1983年) ※全米3位
  • 『エッジ・オブ・ザ・センチュリー』 - Edge Of The Century (1990年) ※全米63位
  • 『ブレイヴ・ニュー・ワールド』 - Brave New World (1999年) ※全米175位
  • 『サイクロラマ』 - Cyclorama (2003年) ※全米127位
  • Big Bang Theory (2005年) ※カヴァー・アルバム
  • The Mission (2017年)

コンピレーション・アルバム[編集]

ほか

EP[編集]

  • Regeneration: Volume 1 (2010年)
  • Regeneration: Volume 2 (2011年)

ライブ・アルバム[編集]

シングル[編集]

1972年

  • Best Thing (全米82位)

1974年

  • Lady (全米6位)

1975年

  • You Need Love (全米88位)

1976年

  • Lorelei (全米27位)
  • Mademoiselle (全米36位)

1977年

  • Crystal Ball
  • Come Sail Away (全米8位)

1978年

  • Fooling Yourself (The Angry Young Man) (全米29位)
  • Blue Color Man (Lonely Nights)(全米21位)

1979年

  • Sing For The Day (全米41位)
  • Renegade (全米16位)
  • Babe (全米1位)

1980年

  • Why Me (全米26位)
  • Borrowed Time (全米64位)

1981年

  • The Best Of Time (全米3位)
  • Too Much Time On My Hands (全米9位)
  • Nothing Ever Goes As Planned (全米54位)

1983年

  • Mr. Roboto (全米3位)
  • Don't Let It End (全米6位)
  • High Time (全米48位)

1984年

  • Music Time (全米40位)

1990年

  • Love Is A Ritual (全米80位)
  • Show Me The Way (全米3位)

1991年

  • Love At First Sight (全米25位)

1997年

  • Paradise

1999年

  • Everything Is Cool

2003年

  • Waiting For Our Time
  • I Am The Walrus

2009年

  • Can't Stop Rockin

2017年

  • Gone Gone Gone

参考文献[編集]

  • 1982年来日ツアー公演パンフレット。

脚注[編集]

外部リンク[編集]