シャムスッディーン・アフマド・シャー

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シャムスッディーン・アフマド・シャー(Shamsuddin Ahmad Shah, 生年不詳 - 1436年)は、東インドベンガル・スルターン朝ラージャ・ガネーシャ朝の君主(在位:1433年 - 1436年)。

生涯[編集]

1433年、父ジャラールッディーン・ムハンマド・シャーの死後、王位を継承した。その際、彼はまだ14歳だったという[1]

アフマド・シャーの治世は短かったが、フィリシュタの記録によると、彼は父王のリベラルな政策を踏襲し、正義感の強さと慈悲の深さで知られていた[2][3]。また、隣国ジャウンプル・スルターン朝に侵入もあったが、それも防いだ。

1436年、アフマド・シャーは家臣のサーディー・ハーンとナーシル・ハーンによって殺害された[4][1]。ここにラージャ・ガネーシャ朝は滅んだ。

その後、サーディー・ハーンとナーシル・ハーンはともに倒され、1437年に有力者らはイリヤース・シャーヒー朝の末裔たるナーシルッディーン・マフムード・シャーを即位させた[5][3][6]

脚注[編集]

  1. ^ a b MA Taher, Shamsuddin Ahmad Shah, Banglapedia: The National Encyclopedia of Bangladesh, Asiatic Society of Bangladesh, Dhaka, Retrieved: 2011-04-26
  2. ^ 堀口『世界歴史叢書 バングラデシュの歴史』、p.58
  3. ^ a b Majumdar, R.C. (ed.) (2006). The Delhi Sultanate, Mumbai: Bharatiya Vidya Bhavan, p.211
  4. ^ 堀口『世界歴史叢書 バングラデシュの歴史』、pp.58-59
  5. ^ 小谷『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』、p.131
  6. ^ 堀口『世界歴史叢書 バングラデシュの歴史』、p.59

参考文献[編集]

  • 小谷汪之『世界歴史大系 南アジア史2―中世・近世―』山川出版社、2007年。 
  • 堀口松城『世界歴史叢書 バングラデシュの歴史』明石書店、2009年。 

関連項目[編集]