クリア (古代ローマ)

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クリア(curiae、民団)は、古代ローマにおける市民団区分の一つ。男子集会所(メンズハウス)に起源を持つ、きわめて古い社会団体の遺制と考えられる[1]。クリアはローマ都市の発展とともにトリブス(部族)の地域的小区分となり、その下部にゲンス氏族)区分を含む、行政単位と祭儀的機能をもつ制度となった。クリアは古代ギリシアフラトリア(兄弟団)に対応する。

概説[編集]

古伝によれば、都市ローマはティティエス、ラムネス、ルケレスの3つのトリブスからなり、各トリブスは10のクリアに、各クリアは10のゲンスに区分されていた。クリアは元来徴兵機関を提供したと考えられ、防衛団体への加入と土地所有に対する監督役を持ち、最高政務官(マギスラート)への軍事職務の委託を承認した。クリアはすべて共通の公共祭祀を持つ国家的制度であったが、ゲンスはそれぞれ別の祭儀および守護神を持つ、国家外的な組織であった[2]

脚注[編集]

  1. ^ マックス・ウェーバー『一般社会経済史要論』岩波書店、pp. 118-121
  2. ^ マックス・ウェーバー『古代社会経済史』東洋経済社、pp. 361-363