コンテンツにスキップ

キヤノン EOS 5D Mark II

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キヤノン EOS 5D Mark II
(EF 50mm F1.4レンズを装着)

キヤノン EOS 5D Mark IIは、キヤノン2008年11月29日に発表したデジタル一眼レフカメラ。上位機にEOS 1Ds Mark IIEOS 1D Mark III、下位機にEOS 50Dがある。

2005年に発売された同社製デジタル一眼レフカメラ、EOS 5Dの後継機にあたる機種で、新開発の約2110万画素の35mmフルサイズセンサーと新型映像エンジンであるDIGIC 4の搭載により、常用ISO感度6400の低ノイズ、フルHD(1920×1080)動画撮影を実現した。カメラグランプリ2009「大賞」受賞カメラである。

本記事では、後継機のキヤノン EOS 5D Mark IIIについても取り上げる。

主な仕様

[編集]

EOS 5D Mark III

[編集]
キヤノン EOS 5D Mark III
(EF 135mm F2レンズを装着)

2012年3月22日にEOS 5D Mark IIの後継機として発売された[1]。新開発の画像処理エンジン「DIGIC 5+」[2]の搭載により、常用感度が最高ISO25600(拡張で102400)まで引き上げられ、連写速度も6コマ/秒と高速化された。また、フラッグシップ機のキヤノン EOS-1D X同等の61点AF、HDR(ハイダイナミックレンジ)撮影機能が新たに搭載された。

主な仕様(5D MarkIIとの変更点のみ)

[編集]
  • 有効画素数:約2230万画素
  • 最大解像度:5760×3840画素
  • 画像エンジン:DIGIC 5+
  • フォーカス:61点(クロス測距点:最大41点)
  • ISO感度:100-25600相当、1/3段ステップ(ISO 50、51200、102400相当の感度拡大が可能)
  • 測光方式:63分割TTL開放測光(評価測光、部分測光、スポット測光、中央部重点平均測光)
  • 露出補正:±5段/3段(手動/AEB)(1/3、1/2段ステップ)
  • ホワイトバランス:オート、太陽光、日陰、くもり、白熱電球、白色蛍光灯、フラッシュ、マニュアル、色温度指定(ストロボ色温度情報通信対応)
  • ピクチャースタイル:オート、スタンダード、ポートレート、風景、ニュートラル、忠実設定、モノクロ、ユーザー設定
  • ファインダー視野率:上下左右とも約100%
  • モニタ:104万画素ワイド3.2インチ液晶モニタ
  • JPEG:約65枚(約16270枚)RAW:約13枚(約18枚)RAW+JPEG:約7枚(約7枚) ()内の数値はUDMA7対応CFカード使用時の数値
  • HDR撮影
    • ダイナミックレンジ調整:自動、±1、±2、±3
    • 仕上がり効果:ナチュラル、絵画調標準、グラフィック調、油彩調、ビンテージ調
    • 画像位置自動調整可能
  • 動画撮影機能
    • 映像記録方式:MPEG-4 AVC/H.264 可変(平均)ビットレート方式
    • 記録サイズとフレームレート:1920×1080(Full HD):30p/25p/24p、1280×720(HD):60p/50p、640×480(SD):30p/25p
  • シャッター音は甲高く切れのある音へ
  • 大きさ:152(幅)x116.4(高さ)x76.4(奥行)mm
  • 重量:860g(本体のみ)

脚注

[編集]
  1. ^ キヤノン、「EOS 5D Mark III」を3月22日に発売”. デジカメWatch (2012年3月16日). 2012年3月25日閲覧。なお、前モデルのEOS 5D Mark IIは当面併売される。
  2. ^ EOS-1D Xはデュアルで搭載されるが、5D Mark IIIはシングルとなる。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]