キサンテ大陸

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キサンテ大陸内の地すべり

キサンテ大陸(Xanthe Terra)は、火星赤道のすぐ上に中心がある火星上の広大な領域である。その座標は北緯3度、東経312度であり、直径は1867.65kmである[1]。名前は、「黄金色の土地」という意味である。Lunae Palus quadrangle、Coprates quadrangle、Margaritifer Sinus quadrangle、Oxia Palus quadrangleにかけて広がる。

キサンテ大陸内に、ラービー渓谷アロマトゥム・カオスオフィル連鎖クレーターガンジス谷ナネディ峡谷シャルバタナ峡谷オーソン・ウェルズクレーターマッチクレーターダヴィンチクレーター等の地形が存在する。

マーズ・エクスプレスマーズ・グローバル・サーベイヤーマーズ・リコネッサンス・オービターにより、かつての川による谷やデルタ地形が明らかとなった。デルタ地形は、地球と同様に多くの薄い層からなっていた。キサンテ大陸の地形の特徴は、初期の火星において降水があった証拠と考えられている[2]

出典[編集]

  1. ^ "キサンテ大陸". Gazetteer of Planetary Nomenclature. USGS Astrogeology Research Program.
  2. ^ Evidence for Rain on Mars?”. www.spaceref.com (2008年9月24日). 2018年10月27日閲覧。

外部リンク[編集]