オランダの港への入り口

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『オランダの港への入り口』
オランダ語: Haveningang met talrijke schepen
英語: Entrance to a Dutch Port
作者ウィレム・ファン・デ・フェルデ (子)
製作年1665年ごろ
素材キャンバス上に油彩
寸法65.7 cm × 77.8 cm (25.9 in × 30.6 in)
所蔵メトロポリタン美術館ニューヨーク

オランダの港への入り口』(オランダのみなとへのいりぐち、: Haveningang met talrijke schepen: Entrance to a Dutch Port)は、オランダ黄金時代の画家ウィレム・ファン・デ・フェルデ (子) が1665年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画である。絵画は、オランダの混雑する港を描いており、17世紀オランダの歴史的な通商力を示唆している。作品は、1920年にアメリカ屈指の富豪ヴァンダービルト家の実業家ウィリアム・キッサム・ヴァンダービルトによってニューヨークメトロポリタン美術館に寄贈された[1][2][3]

解説[編集]

本作は、17世紀半ばのオランダの繁華な港を描いており、父が著名な船舶の制図工であった[1]ファン・デ・フェルデがよく知っていたであろう、木製の防波堤や様々な船舶などの細部に満ちている。画面には、細部の正確な知識と、ファン・デ・フェルデが師であった画家シモン・デ・フリーヘルから学んだ色調とが組み合わされている。描かれている船舶は、小さな貨物船や漁船から御座船、通商ならびに帝国主義的長距離航海のために東へ向かう貿易船にまで多岐にわたっている。2人の慎ましい人物が海岸を歩き、海景と此岸にいる鑑賞者を結び付けている[1]

作品は、晴れた日に無事に帰還を果たした船舶のある港の光景を想起させる[4]

出典[編集]

  1. ^ a b c Entrance to a Dutch Port”. メトロポリタン美術館公式サイト (英語). 2023年4月22日閲覧。
  2. ^ "The William K. Vanderbilt Bequest." Metropolitan Museum of Art Bulletin 15 (December 1920), p. 268, as from the Nieuwenhuys and Clieve [Clewer] Manor collections.
  3. ^ Haveningang met talrijke schepen”. オランダ美術史研究所公式サイト (英語). 2023年4月22日閲覧。
  4. ^ Walter Liedtke. Dutch Paintings in The Metropolitan Museum of Art. New York, 2007, vol. 2, pp. 863–65, no. 201, colorpl. 201.

外部リンク[編集]