イマジネーション (雑誌)

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1950年10月号の表紙(ハネス・ボク画)
1952年12月号の表紙

イマジネーション』(Imagination)はアメリカ合衆国のファンタジーSF小説雑誌である。1950年にレイモンド・パーマー英語版のクラーク出版(Clark Publishing Company)によって創刊されるがすぐに売却され、1951年2月号(3号)以降はグリーン・リーフ社(Clark Publishing Company)から刊行された。同社は1954年に姉妹誌『イマジネイティヴ・テイルズ』(Imaginative Tales)を市場に投入した。1958年にアメリカン・ニューズ・カンパニー英語版が倒産するとアメリカにおける雑誌流通が様変わりし、その余波により、両誌ともに廃刊を余儀なくされた。

本誌は、1940年代末期から50年代初期に創刊された多数のSF雑誌の中ではかなりの成功を遂げ、通産号数は最終号までに63を数えた。ただし、本誌が名を馳せているのは低品質なスペース・オペラや冒険ものの掲載紙としてである。今日の文学史家は本誌を軽蔑的な文脈でしか言及しない。グリーン・リーフ社の経営者ウィリアム・ハムリング英語版は、自覚的にエンターテイメント志向の編集方針を採用していた。彼は初期の号で"science fiction was never meant to be an educational tour de force"[1](「SFとは、教育的な名作を目指すものではない」)との主張を述べている。『イマジネーション』に載った作品には、後に広く認められたものもある。例えばロバート・シェクリーの商業デビュー作"Final Examination"(未訳)は本誌の1952年5月号に掲載された。フィリップ・K・ディックロバート・A・ハインラインジョン・ウィンダムらの作品も掲載された。

出典[編集]

  1. ^ Hamling, "The Editorial", in Imagination, November 1951, pp. 146–147.