ほっぺにチューボー!

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ほっぺにチューボー!』は、夏川涼香原作、おおうちえいこ作画の漫画作品。「なかよし」(講談社)に2002年4月号から2003年10月号まで連載された。

概要[編集]

主人公の矢吹美味(やぶき みみ、通称ヤミー)はレストランの娘だが、料理は下手。 夢はあこがれの剛においしい手料理を食べてもらうこと。 しかし、服辻料理学園のひとり娘・まいも剛のことが好き・・・といった内容。 恋物語に料理の情報をからめて仕上げられた作品。

登場人物[編集]

矢吹美味(やぶき みみ)
本作の主人公。通称「ヤミー」。物語開始時点で11歳の小学5年生[1]。小さなレストラン「アンブラッセ」の一人娘だが、料理は下手。家族構成は父とヤミーの二人暮らしで、母は既に他界している[2]。幼馴染の剛に想いを寄せているが、ライバル達の料理対決を些細な事で受ける事になり、母の形見のエプロンから現れた妖精ホッペと共に料理をすることになる。
性格は泣き虫で、思ったことをすぐ口に出したり[3]、時には自分勝手な行動をして怒られたりと[4]、精神的には大きく成長していない場面があった。しかし、最終的には己の弱さを劇中で反省し、最終回で剛と両想いになっている。
ホッペ
亡き母の形見であるエプロンに住み着いている妖精。ウサギに似たような外見が特徴。ヤミーだけでは無く、亡き母の事も知っている。本人曰く「エプロンをつけている人にしか見えない」との事で、剛等の人物に正体を知られることはない。大抵はヤミーが泣いている時に姿を現す事が多い。語尾に「-ヤム」と付く。
天高剛(てんたか つよし)
ヤミーの幼馴染で、ヤミーが好意を抱いているサッカー好きな短髪の少年。彼の容姿端麗さは女子の人目を引いてしまうほどである。家族構成は不明だが、一人っ子。両親は既に別居している。少々ぶっきらぼうな性格で、それが災いしてヤミーと喧嘩になる事もあるが[5]、根は心優しい。後にイギリスに留学することになる[6]
服辻まい(ふくつじ-)
服辻料理学園の一人娘。剛に想いを寄せている。従ってヤミーを一方的にライバル視する高飛車でワガママなお嬢様。1巻では行く先々でヤミーに料理対決を強要していたが、最終回では彼女と協力する。
ミッシェル
剛が日本に帰還した頃にやってきた少年で、セシルの双子の兄。
セシル
剛が日本に帰還した頃にやって来た美少女で、ミッシェルの双子の妹。2巻ではヤミーに料理対決を強要していたが、最終回では彼女と協力する。
シュー
セシルのエプロンに住む妖精。外見はホッペにほぼ類似しているが、性別と語尾が異なる。
一青(いっせい)
剛と同様、女の子に好かれる美少年で、作った料理で女の子を魅了する事も出来る。

脚注[編集]

  1. ^ 2巻では12歳の小学6年生、3巻は中学生。
  2. ^ ヤミーが小学4年生の時に他界した。
  3. ^ 単行本1巻で剛がイギリスに留学することをクラスメイトの男子に聞かされた事で、「剛の嘘つき!」と怒鳴って不登校になり、剛と会えない寂しさから素直になれず強い言葉を言う、単行本2巻「クリスマス編」で剛がクリスマスに興味がないにもかかわらず、「年に一度のクリスマスだよ?」と問いかけた事で「クリスマスなんかどうでもいい」と一蹴されるなど。
  4. ^ 単行本2巻バレンタイン編でセシルのチョコを見た事で自分の手作りは渡せないとホッペの意見を無視し、市販のチョコを買おうとして夜間外出した所を剛に見られ、彼に怒られるなど。
  5. ^ 単行本1巻の夏休みでまいの別荘に泊まりに行くことになった際、ヤミーがカナヅチで泳げないにもかかわらず彼女に泳ぎを教えるため深い場所に連れて行ったために溺れた彼女を助けるが、その際に指輪を落としたために彼女と喧嘩になってしまう。その後、たった一人でヤミーの指輪を探し、拾った後にヤミーと合流した後に謝罪した。
  6. ^ 単行本1巻で彼の親友は前から知っているが、ヤミーは剛から聞いていないため知らない。剛自身も「お前にだから言えなかった」とヤミーに伝えることに抵抗を感じていた。