おばあさんの虫眼鏡
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おばあさんの虫眼鏡 | |
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Grandma's Reading Glass | |
監督 | ジョージ・アルバート・スミス |
製作 | ジョージ・アルバート・スミス |
公開 | 1900年11月 |
上映時間 | 1分20秒 |
製作国 | イギリス |
映像外部リンク | |
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おばあさんの虫眼鏡(英語版ウィキペディアへのリンク) |
『おばあさんの虫眼鏡』(おばあさんのむしめがね、原題:Grandma's Reading Glass)は、1900年[1]にイギリスで製作・公開された短編映画である。
モノクロ、サイレント。「ブライトン派」と呼ばれたイギリスの先駆的な映画人の一人であるジョージ・アルバート・スミスの監督作であり、スミスの前作『望遠鏡でみたもの』とともに初めてクローズアップを用いた作品である[2][3]。
内容
[編集]少年がおばあさんの大きな虫眼鏡をかざして新聞、懐中時計、鳥籠の鳥、おばあさんの目、猫を覗いて見る、という内容。本作は異なる映像を交互に繋ぐことで構成されており[4]、少年が虫眼鏡をかざすとショットが切り換わり、少年の見る対象物が、円形にくり抜かれたマスクの中にクローズアップで映し出される。
歴史
[編集]オリジナルフィルムはワーウィック貿易会社の火災により焼失した。 1912年に再撮影したものも、長い間失われたと考えられていたが、この複製フィルムは1960年にデンマークの法廷写真家で映画の先駆者であるピーター・エルフェルトのコレクションから再発見された。
脚注
[編集]- ^ Smith, George Albert, Grandma's Reading Glass, Harold Smith, George Albert Smith Films 2024年9月7日閲覧。
- ^ 当時は全景ショット(ロングショット)が普通であった。
- ^ この作品などでスミスは、全景ショットに対してクローズアップを使ってモンタージュを試みており、クローズアップの効果を大きくした(岩本憲児著『サイレントからトーキーへ』より)。しかし、クローズアップが劇的な要素を持つようになったのは、アメリカのエドウィン・S・ポーターやD・W・グリフィスらの映画からのことである。
- ^ 石田美紀「メタ映像としての幽霊表現 (PDF)」。2016年3月4日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2024年9月21日閲覧。