「アフガン・マスティフ」の版間の差分
参考文献にある内容を残して除去 |
BlondiVela(会話 | 投稿記録) |
||
1行目: | 1行目: | ||
'''アフガン・マスティフ'''(英:Afghan Mastiff)とは、[[アフガニスタン]]原産の |
'''アフガン・マスティフ'''(英:Afghan Mastiff)とは、[[アフガニスタン]]原産の[[番犬]]・[[闘犬]]用の犬種である。別名は'''アラヤン・マスティフ'''(英:Aryan Mastiff)、'''アラヤン・モロサス'''(英:Aryan Molossus)。 |
||
== 歴史 == |
|||
超大型犬で、毛色は[[ブリンドル]]が多い。主に護畜犬、[[番犬]]として使役されるが、部族間の争いを解決するための[[闘犬]]としても使われている。負けた犬は勝った方の犬の村の者によって殺されるという。[[1979年]]のソビエトの[[アフガニスタン侵攻]]以来の内乱のためその数は激減していると推測されている。 |
|||
紀元前には既に存在していた事が確認されている。[[中央アジア]]原産のアラバイがもととなる原始的なマスティフタイプの犬種。セントラル・アジア・シェパード・ドッグ([[セントラル・エイジアン・シェパード・ドッグ]])の近縁種。アフガンクーチドッグの山岳型と言う位置づけである。主に護畜犬、番犬として使役されるが、闘犬としても使われている。 |
|||
現在アフガニスタンでは闘犬の人気が上がっており、比較的規模の大きな闘犬大会も開催されている。通常の闘犬では決着がついた時点で戦いは終わりとなるため、犬が死に至る事はまず無い。しかし、村と村のいざこざの決着をつけるための闘犬はデスマッチであり、どちらかが死ぬまで闘わせる。また負けた方は戦いで死ななくても勝った方の犬の村の者によって殺される事が多い。 |
|||
護畜犬として、家財や家族を守る番犬として存在していたが、1979年のソビエトのアフガニスタン侵攻以来の内乱のためその数は激減している。 |
|||
⚫ | |||
== 特徴 == |
|||
マスティフの中では原始的な姿をしていて、マズルは長めでコートはなめらかなショートコートであるが山岳部の厳しい気候に適応した上毛と下毛を持つダブルコートである。セントラル・アジア・シェパード・ドッグやトルクメン・アラバイに非常に良く似ている。顎の力は強く、がっしりとした筋肉質の体つきをしていて、脚は太く長い。本来は垂れ耳、垂れ尾だが、現地では非常に短く断耳され、尾も根元から半分以内の長さに断尾される。毛色はブラックから明るいフォーンまで各色合いがあり、他には虎毛、斑。胸等に白い斑のある個体も多い。雄は60kg〜70kg台で体重80kgを越える個体もいる反面、雌は40kg〜50kg台(勿論大柄な個体もいるが少ない)と性差が大きい。飼い主やその家族に忠実な反面、防衛本能は強く制御が必要。 |
|||
⚫ | |||
* 『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年 |
* 『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年 |
||
== 関連項目 == |
|||
* [[闘犬]] |
|||
* [[アフガン・ハウンド]] |
|||
* [[犬の品種一覧]] |
|||
== 外部リンク == |
|||
* [http://molosserdogs.com/e107_plugins/content/content.php?content.992 Molosser Dogs.Com~アフガン・マスティフの写真と解説~] |
|||
{{DEFAULTSORT:あふかんますてふ}} |
{{DEFAULTSORT:あふかんますてふ}} |
2015年8月23日 (日) 15:12時点における版
アフガン・マスティフ(英:Afghan Mastiff)とは、アフガニスタン原産の番犬・闘犬用の犬種である。別名はアラヤン・マスティフ(英:Aryan Mastiff)、アラヤン・モロサス(英:Aryan Molossus)。
歴史
紀元前には既に存在していた事が確認されている。中央アジア原産のアラバイがもととなる原始的なマスティフタイプの犬種。セントラル・アジア・シェパード・ドッグ(セントラル・エイジアン・シェパード・ドッグ)の近縁種。アフガンクーチドッグの山岳型と言う位置づけである。主に護畜犬、番犬として使役されるが、闘犬としても使われている。 現在アフガニスタンでは闘犬の人気が上がっており、比較的規模の大きな闘犬大会も開催されている。通常の闘犬では決着がついた時点で戦いは終わりとなるため、犬が死に至る事はまず無い。しかし、村と村のいざこざの決着をつけるための闘犬はデスマッチであり、どちらかが死ぬまで闘わせる。また負けた方は戦いで死ななくても勝った方の犬の村の者によって殺される事が多い。
護畜犬として、家財や家族を守る番犬として存在していたが、1979年のソビエトのアフガニスタン侵攻以来の内乱のためその数は激減している。
特徴
マスティフの中では原始的な姿をしていて、マズルは長めでコートはなめらかなショートコートであるが山岳部の厳しい気候に適応した上毛と下毛を持つダブルコートである。セントラル・アジア・シェパード・ドッグやトルクメン・アラバイに非常に良く似ている。顎の力は強く、がっしりとした筋肉質の体つきをしていて、脚は太く長い。本来は垂れ耳、垂れ尾だが、現地では非常に短く断耳され、尾も根元から半分以内の長さに断尾される。毛色はブラックから明るいフォーンまで各色合いがあり、他には虎毛、斑。胸等に白い斑のある個体も多い。雄は60kg〜70kg台で体重80kgを越える個体もいる反面、雌は40kg〜50kg台(勿論大柄な個体もいるが少ない)と性差が大きい。飼い主やその家族に忠実な反面、防衛本能は強く制御が必要。
参考
- 『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年