雪まくり
雪まくり(ゆきまくり、英: snow roller)とは、稀に生じる気象現象である。風により、地面に積もった雪がシート状にまくりあげられ、絨毯を巻いたような形状が作られる。いわば、自然が作る雪だるまである。人が作る雪だるまとは違い、円筒形であり、中心は空洞であることが多い。直径60cmほどまで大きくなるものもある。
雪まくりが形成されるためには複数の条件が必要である。
- 雪が地面に貼付かないように、氷の層があること。
- その氷の層が湿っていないこと。
- 風は、雪の層を巻き上げる程度に強く、かつ吹き飛ばさない程度に弱いこと。あるいは、木、段差、坂など、雪が重みで転がりやすい地形があること。
最後の条件からわかるように、雪まくりは丘陵地帯に比較的多くみられる。とはいえそうした地域でも、全ての条件が都合よく満たされることはまれである。