陸奥湾

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。113.33.71.146 (会話) による 2011年5月20日 (金) 08:39個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

座標: 北緯41度03分50秒 東経140度53分30秒 / 北緯41.06389度 東経140.89167度 / 41.06389; 140.89167 陸奥湾(むつわん)とは、青森県下北半島夏泊半島津軽半島に囲まれたである。東西幅は約40km。南北長は湾の東部で長く約40kmある。

陸奥湾は平舘海峡津軽海峡と通じている。津軽暖流が津軽海峡から平舘海峡を経て流れ込み、湾内を周回して津軽海峡に出ている。

陸奥湾内には東南に野辺地湾、西南に青森湾、北東に大湊湾(安渡湾)の小さな湾がある。また、大湊湾は芦崎と呼ばれる砂嘴によって内部に芦崎湾を形成している。

陸奥湾内では各所でホタテ養殖が行われ、ナマコホヤトゲクリガニヒラメの漁場となっている。しかしホタテは暑さに弱いこともあり、2010年の猛暑で養殖していたホタテの多くが死滅するという事件も起こった。この時、比較的暑さにも強いとされているホタテの稚貝も相当数が死滅したため、今後もこの場所で養殖を続けていけるかどうか懸念されている。なおホタテは殻付きで出荷されることもあるが、ホタテの貝柱だけを取り出して貝殻は捨てられる場合も多々あるので、陸奥湾沿岸には現代版の貝塚とでも言うべき高く積み上げられたホタテの貝殻の小山が存在する。