金東聖
オリンピック | ||
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男子 ショートトラック | ||
金 | 1998 | 男子 1000m |
銀 | 1998 | 男子 5000m リレー |
金東聖(キム・ドンソン、1980年2月9日 - )は、韓国出身の元ショートトラックスピードスケート選手。
経歴
1997年に世界ジュニア選手権で5冠を獲得。翌1998年は長野オリンピックに韓国代表として初出場し、男子1000mで金メダルを獲得した。その後行われた、男子5000mリレーも韓国チームの一員として銀メダルを獲得している。オリンピック以降もW杯や、アジア大会で次々と優勝し、韓国のショートトラック界のエースとして活躍した。2002年のソルトレイクシティオリンピックにも出場。二連覇を懸けて挑んだ男子1000mは準決勝で転倒となりメダルを獲得することができなかった。男子1500mは決勝まで進出したが、決勝で失格となりこの大会は一つもメダルを獲得する事が出来なかった。しかし、オリンピック後の世界選手権では4種目完全優勝を果たし、これまでの実力を発揮した。その後は、怪我もあって2004年に25歳で引退した。引退後は芸能界で活動し、トリノオリンピックでは解説者としてオリンピック中継に参加した。
ソルトレイクシティオリンピックでの失格
ソルトレイクシティオリンピックの男子1500m決勝は、アメリカのアポロ・アントン・オーノとの争いに勝利し、1着でゴールしたかに見えた。ゴール後、金は韓国旗を手に喜びを表現していた。しかし、このレースは審議となり、審議の結果は金がオーノの進路を妨害したとして結果は失格となった。この結果が表示され、金は韓国旗を氷上に投げつけた(この行為は、判定の是非とは別の次元で、高齢者を中心に韓国社会から強い批判を受け、本人は謝罪している)。当然ながら韓国チームは猛抗議したが判定が覆ることはなかった。この件では男子1000mでの寺尾悟のレースでの誤審もあってか、次のトリノオリンピックからはビデオ判定が導入された。同年に行われた、2002 FIFAワールドカップの韓国対アメリカ戦では韓国の選手がゴールを挙げた後、この金とオーノのシーンを再現してアピールするという一幕があった。
暴行により米国内のコーチ資格剥奪
2012年5月、米スピードスケート連盟仲裁委員会は指導している幼い選手たちへの体罰などの疑いで、キムの米国内のコーチ資格をはく奪した[1]。
脚註
- ^ 中央日報 <ショートトラック>“韓国の英雄”金東聖、米国でコーチ資格剥奪 2012年05月18日16時39分