身体表現性障害
身体表現性障害 | |
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概要 | |
診療科 | 精神医学, 臨床心理学, 心身医学 |
分類および外部参照情報 | |
ICD-10 | F45 |
ICD-9-CM | 300.8 |
DiseasesDB | 1645 |
eMedicine | med/3527 |
MeSH | D013001 |
身体表現性障害(しんたいひょうげんせいしょうがい、英: somatoform disorders)という分類について述べる。身体表現性障害とは、身体疾患を示唆する身体症状を示すが、それが一般身体疾患、物質の直接的な作用、または他の精神障害によって完全には説明されないことを共通とした特徴とする[1][2]。
『精神障害の診断と統計マニュアル』第4版(DSM-IV)では「身体表現性障害」の大分類があり、 『ICD-10 第5章:精神と行動の障害』にも同名の中分類があり、ここには、身体化障害や転換性障害が含まれる。第5版のDSM-5では「身体症状症および関連症群」である。
分類
DSM-IV-TRでは以下の様に分類されている。
- 身体化障害は、歴史的にヒステリーと呼ばれ、痛み、胃腸など多い症状で何年も持続する[3]。
- 鑑別不能型身体表現性障害、上記診断の閾値以下で6か月以上続く[3]。
- 転換性障害
- 疼痛性障害、主に痛みに関する[3]。
- 心気症、誤った解釈に基づいている[3]。
- 身体醜形障害、想像上の外見の欠陥にとらわれている[3]。
- 特定不能の身体表現性障害
DSM-5では、以前の障害を含むように身体化障害の診断基準が変わり、以前に鑑別不能型身体表現性障害や疼痛性障害であったものを統合し、大分類に虚偽性障害を含めた。
出典
- ^ Somatoform Disorders - American Family Physician
- ^ American Psychiatric Association (2000), Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition, Text Revision (DSM-IV-TR), ISBN 978-0890420256.(翻訳書は アメリカ精神医学会『DSM-IV-TR 精神疾患の診断・統計マニュアル(新訂版)』高橋三郎・大野裕・染矢俊幸訳、医学書院、2004年。ISBN 978-4260118897。)
- ^ a b c d e 『DSM-IV-TR』 §身体表現性障害