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蹠行(せきこう、しょこう[1])は、踵を含む足の裏全体を使って歩行すること。これを行う生物を蹠行動物(英: plantigrade)と呼ぶ。霊長類やクマ、パンダなどがこれに含まれる。
足裏全体を地につけるため、直立時の安定性がよい。従って、四足歩行をする動物でも、直立する姿勢を常用する動物にこれが見られる。イヌやネコのように趾行の動物も後肢で立ち上がることはあるが、安定性を欠く。
しかし、素早く動くのには適していない。ヒトはかかとが特に発達しており、この歩き方に強い適応を示しているが、素早く移動する(要するに走る)場合にはかかとをつけない、趾行に近い型となる。
脚注
- ^ 「セキコウ」は漢音読み、「ショコウ」は慣用読みである。
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