豚パルボウイルス感染症

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豚パルボウイルス感染症(ぶたパルボウイルスかんせんしょう、英:porcine parvovirus infection)は、豚パルボウイルス感染を原因とするブタ感染症豚パルボウイルス病とも呼ばれる。

豚パルボウイルスはパルボウイルス科パルボウイルス属に属する直線状一本鎖DNAウイルス。感染豚から排出されたウイルスとの直接接触あるいは汚染されたヒトや器具を介して経口、経鼻的に感染が成立する。通常では不顕性感染を示すが、妊娠豚に感染するとの吸収、胎子の死滅やミイラ化などを引き起こす。また、豚サーコウイルス2との混合感染により離乳後多臓器消耗症候群を引き起こすことがある。異常産が認められても次回以降の分娩は正常に行われるため治療は行わない。

生ワクチンおよび不活化ワクチンの双方が市販されている。ブタに流産を引き起こすウイルス病としては豚パルボウイルス感染症のほかに、豚熱日本脳炎オーエスキー病豚繁殖・呼吸障害症候群などがある。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 山内亮監修 『最新家畜臨床繁殖学』 朝倉書店 1998年 ISBN 4254460201
  • 水悠紀臣ほか 『動物の感染症』 近代出版 2002年 ISBN 4874020747