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衛星フレア

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イリジウム衛星フレアの典型例のアニメーション
イリジウム衛星フレアと彗星ホームズ彗星
30秒間露光したイリジウム衛星フレアの写真

衛星フレア(Satellite flare)とは、アンテナ太陽電池パネルなど、人工衛星の光を反射しやすい部分が太陽の光を地球に向かって短時間反射し、明るい「フレア」のように見える現象である。

イリジウム衛星フレア

イリジウム衛星

イリジウム社の通信衛星は、メインバスから120度ずつ離れ、40度の角度を持った位置によく磨かれた3つのドア大のアンテナを備える特異な形状をしていた。前面のアンテナは衛星の進む方向を向いている。時々、このアンテナが地球の方向に直接太陽光線を反射することがあり、約10km未満の動く光のスポットを見せることがある。観測者からは、この現象は、数秒間に渡り空に非常に明るいフレアが出たように見える。

明るいものでは-8等級(まれに-9.5等級)にもなり[1]、昼でも見えるものもある。この発光現象は、しばしば観測を邪魔したり、精密な機器に損傷を与えたりして、天文学者達を惑わせる。

衛星フレアがなければ、人工衛星は典型的には6等級やそれ以下の明るさで、夜の空を横切るのが観測できる。

出典

関連項目

外部リンク