臼井滋夫

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臼井 滋夫(うすい しげお、1926年 - )は、日本法学者刑事法)、元検事、元東海大学教授。

経歴[編集]

現在の東京都に生まれる。1948年に東京大学法学部を卒業し、1950年に検察官に任官した[1]

新潟札幌東京の各地方検察庁で検事を務める。その後、法務省刑事局参事官を経て、東京高等検察庁および最高検察庁検事、千葉地方検察庁検事正、最高検察庁公判部長、高松高等検察庁検事長、福岡高等検察庁検事長、名古屋高等検察庁検事長を歴任した。1988年、大阪高等検察庁検事長を最後に退官[1]

退官後は、東海大学教授、司法試験考査委員、慶應義塾大学非常勤講師を務めた[1]

業績[編集]

捜査実務、刑事訴訟法の研究で知られる。特に『国税犯則取締法』(1990年6月20日、信山社)は、研究の乏しい行政刑法における貴重な専門書・文献として現在でも高い価値を有している[2]

著書[編集]

  • 『無罪判決から見た捜査の反省』(共著)警察図書、1956年
  • 『刑法判例研究Ⅱ』大学書房、1968年
  • 『註釈刑事訴訟法』(共著)立花書房、1975年 - 1976年
  • 「刑事法の今日的諸問題」 (共著)立花書房、1983年
  • 『国税犯則取締法』信山社、1990年

脚注[編集]

  1. ^ a b c 『国税犯則取締法』信山社、1990年、[要ページ番号]
  2. ^ 『関税法規精解』(1992年、2010年関税研究会)26頁