脈石
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脈石(みゃくせき、gangue)は、鉱石とともに鉱床に産するが、経済的に無価値なため採掘の対象とならない鉱物の集合。また、鉱石中の不用部分で、選鉱の工程で除去される鉱物の集合。
代表的な脈石鉱物(みゃくせきこうぶつ、gangue mineral)は、石英、長石、雲母、角閃石、輝石、方解石といったありふれた類のもの。
脈石かどうかは経済的な判断である。同じ鉱物であっても、鉱石の種類や品位・産出量、鉱業の技術水準、経済情勢などによって常に価値が左右されるため、脈石鉱物にも鉱石鉱物(有用鉱物)にも転じうる。
また脈石と鉱石は、技術的な発展により大きく左右されるものでもある。特にかつては意味をなさないことから脈石とされていたリチウムやベリリウムといったものは、昨今の半導体技術の進歩により、レアメタルとして高い価値がつけられている。