胃酸

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胃酸(いさん、Gastric acid)は、胃液に含まれる強い酸性消化液のこと。

化学的にはpH1 - 2の塩酸で、胃内を一定以上の酸性に保ち、食物の消化、および食物と一緒に体内に取り込まれた各種の菌の殺菌を行う。

ヘリコバクター・ピロリなど胃酸を局所的に中和して胃の内部で生息する細菌も存在する。

分泌

胃酸の分泌には、アセチルコリンガストリンヒスタミンという3つのホルモンが関与している。

  • 食事を摂ろうとすると、からの刺激が副交感神経に伝わり、アセチルコリンが分泌される。アセチルコリンは胃壁細胞のムスカリン受容体に結合して、胃酸の分泌が起こる。
  • 食物が胃に入ると、その刺激によりガストリン細胞がガストリンを分泌する。ガストリンは胃壁細胞のガストリン受容体に結合して、胃酸の分泌が起こる。
  • ガストリンはECL細胞や肥満細胞を刺激して、ヒスタミンを放出させる。ヒスタミンは胃壁細胞のH2受容体に結合して、胃酸の分泌が起こる。

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