緑農住区

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緑農住区(りょくのうじゅうく)とは、1972年に創設された緑農住区開発関連土地基盤整備事業

概要[編集]

農地整備の対象とした区域である「緑農区」と、一体的に整備するべき住宅および公共用地である「緑住区」の総称。都市計画用途区域内外にまたがって、農業的土地利用と非農業的土地利用の調整を行う事業。

1960年代後半、スプロール化が激しく進行する大都市近郊の農村周辺で、緑地農地住宅の調和を図るための都市づくりが模索されるようになった。1970年12月、建設省農林省が「緑農住区開発構想」の報告書が取りまとめられ、緑農住区の用語が使われるようになった。緑農住区を想定した事業対象は神奈川県横浜市港北区兵庫県神戸市垂水区などが想定されていた[1]

脚注[編集]

  1. ^ 緑ある近郊団地 建設・農林省の緑農住区開発構想『朝日新聞』1970年(昭和45年)12月4日朝刊 12版 3面