秋夜長物語
『秋夜長物語(あきのよながものがたり)』は、僧侶と稚児との男色を主題とする稚児物語の代表作。男色本の初めとも言う。1巻。著者、成立年代ともに不詳。『庭訓往来』と同作という説もあるが不明。柳亭種彦は天正以前(16世紀後半)の古写本を持っていたと言う。
後堀河天皇の時代、瞻西上人がまだ叡山で桂海律師であったころ、花園左大臣の子三井寺聖護院の稚児梅若とちぎりをむすぶ。瞻西上人は実在したが、西行の『撰集抄』内の事実を潤色したものか。
刊本は次の4版
『群書類従』は誤りが多い寛永本。正徳本の奥書には古写本で校正したとあり、実際そう思われる所がある。
参考図書
外部リンク
- 東京大学総合図書館所蔵 霞亭文庫(寛永本)
- 絵巻物(制作者不詳) - 1400年代頃、メトロポリタン美術館所蔵