秋…冬への前奏曲
『秋…冬への前奏曲』(あきからふゆへのプレリュード)は、宝塚歌劇団のミュージカル作品で同劇団付演出家である谷正純の本公演(宝塚大劇場)デビュー作品。1990年9月21日から10月30日[1](新人公演は10月12日[2] ) に宝塚大劇場にて初上演された。大劇場での伴演作は『ザ・ショーケース[1] 』。
第二次世界大戦で侵攻したナチス・ドイツ軍撤退後のチェコスロバキアの民族問題を、ダンサーやそれらの支援者たちを通して描いた。
- 1990年の初演は花組がチェコのダンサー・ヤナーチェク(配役:大浦みずき)とスロバキアのダンサー・ナディア(ひびき美都)を軸に支援者・コマロフスキー伯爵(朝香じゅん)らをからめた描写がされた。副題は「悲しみのパ・ド・ドゥー(かなしみのパ・ド・ドゥー)[1]」。(東京公演なし)
- 1993年星組が全国ツアーで再演。ただしヤナーチェク・ナディアは登場せず、ダンサーたちの支援者・コマロフスキー伯爵(麻路さき)と伯爵のユダヤ人秘書レナーテ(白城あやか)が中心となるなど、同じ話でありながら大幅にストーリー構成が変容した[3] 作品となった。伴演作は『ワンナイト・ミラージュ[3]』。
1993年星組の公演場所[3]
- 9月11日 - 9月13日 仙台
- 9月15日・16日 相模大野
- 9月18日・19日 市川
- 9月21日・22日 静岡
- 9月24日 - 9月26日 広島
- 9月28日・29日 鹿児島
- 10月1日 - 10月3日 福岡市民会館
スタッフ(1990年初演時)
参考文献は80年史[1]
- 作・演出:谷正純
- 作曲・編曲:吉崎憲治
- 編曲:橋本和明
- 音楽指揮:野村陽児
- 振付:羽山紀代美・尚すみれ
- 装置:関谷敏昭
- 衣装:任田幾英
- 照明:今井直次
- 小道具:榎本満春
- 効果:中屋民生
- 音響監督:松永浩志
- 演技指導:村田冨久
- 演出助手:木村信司・中村一徳
- 舞台進行:豊田登
- 制作:飯島健
配役
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()は新人公演。不明点は空白とする。
役名 | 1990年花組[1]([2]) | 1993年星組[3] |
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ヤン・ヤナーチェク | 大浦みずき(愛華みれ) | - |
ナディア・ベネシュ | ひびき美都(森奈みはる) | - |
コマロフスキー伯爵 | 朝香じゅん(宝樹芽里) | 麻路さき |
レナ―テ | 香坂千晶(白城あやか) | 白城あやか |
アンジェイ・ペトリューラ | 安寿ミラ(汐風幸) | 稔幸 |
ルボル・ベネシュ | 真矢みき(真琴つばさ) | |
ジュリア | 華陽子(夏目佳奈) | |
ジゼラ | 白城あやか(夢乃千琴) | 陵あきの |
ソフィー・フォン・ケスラー男爵夫人 | 梢真奈美(霧原翔子) | 洲悠花 |
レオ・シュルツ | 未沙のえる(橘沙恵) | 夏美よう |
ギノ・シュルツ | 大舞夏織(大伴れいか) | 鞠村奈緒 |
タチアナ | 北小路みほ | |
アドロン | 磯野千尋 | |
ララ・アンデルセン | 峰丘奈知 | |
エーリッヒ・ケストナー | 舵一星 | |
カレル | 香寿たつき | |
ハンナ | 森奈みはる | |
ノイマン中佐 | 一樹千尋 |