福谷たかし
福谷 たかし(ふくたに たかし、1952年2月4日[1] - 2000年9月9日[1])は、日本の漫画家。本名、福谷 宜史(ふくたに たかひさ)[1]。岡山県西大寺出身[1]、岡山市立西大寺小学校、岡山市立西大寺中学校卒[1]。広島工業大学附属高校中退[1]。
来歴
16歳の時に高校を中退して上京。漫画家を目指すも、なかなかヒット作に恵まれなかった。1978年に『だっくす』(清彗社)の「だっくすまんがスクール」に『とうきょう あでゅう』が佳作入選[1]。1979年『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて『ボヘミアン・ラプソディー』でデビュー[1]。
1979年、それまでの自らの貧乏生活を漫画化し、芳文社に持ち込んだところ、さっそく同社の『週刊漫画TIMES』に『独身アパートどくだみ荘』として連載を開始。福谷の代表作として1994年までの15年間、長期に渡って連載(1993年で一度連載終了し、1994年に続編の『新・どくだみ荘』として連載したが、すべて単行本未収録となっている。『新・どくだみ荘』のタイトルで単行本が7巻出版されているが、1993年以前の「どくだみ荘」から再録、あるいは単行本未収録作品を収めたものである)。また1988年にはたけし軍団のサード長嶋の主演で映画化、『新・どくだみ荘』は布川敏和の主演で1996年にVシネマ化された。さらに1989年にはOVA化もされている。
しかし、連載晩年は「作品のマンネリ化」や「過剰な人気とのギャップ」に悩み、酒びたりの毎日だったという。2000年9月、肺水腫により48歳で急死した[1]。
作品
- 独身アパートどくだみ荘(芳文社コミックス、全35巻)
- 新・どくだみ荘(芳文社コミックス、全7巻)
関連作品
- レジェンドどくだみ荘伝説(2006年6月16日、青林工藝舎)福谷の死後に出版され、関係者へのインタビューなどで彼の生涯に迫る。『どくだみ荘』の傑作選や単行本未収録だった自伝漫画『福谷たかし物語』も収録。