牧村史陽

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牧村 史陽(まきむら しよう、本名は源三、1898年10月1日 - 1979年4月25日)は大阪の郷土史家、方言研究家。大阪市生まれ。生粋のなにわっ子で、稀代の大町人学者と呼ばれた。

経歴

1898年10月1日、大阪船場の木綿問屋の長男に生まれる。

大阪大倉商業学校卒業後、父の死を機に家業を別家に譲り、独力で郷土史関係の実地調査、記録作成に打ち込む。

1948年から雑誌「大阪弁(全7巻)」を編集。1952年から郷土史研究グループ「佳陽会」を主宰。大阪の歴史、地理、演劇などを実証的に調査し、新聞や雑誌などに発表した。1978年大阪文化賞を受賞。「郷土史は足で書け」が持論。

1979年4月25日没。

著書・著述

  • 「史陽選集(53巻)」 史陽選集刊行会(1962年~)
  • 「大阪弁(7巻)」 大阪ことばの会(1948年~)
  • 「大阪ことば事典」 講談社/講談社学術文庫(1979年/1984年)
  • 「大宝文化史」 大宝文化会館(1956年)
  • 「大阪城物語」 創元社(1959年)
  • 「大阪弁善哉」 六月社(1956年)
  • 「大阪方言事典」 杉本書店(1956年)
  • 「大阪百景」 大阪新聞社(1980年)
  • 「松島新地誌」 松島新地組合(1958年)
  • 「随筆おいろけばなし」 杉本書店(1955年)
  • 「難波大阪(3巻)」 講談社(1975年)
  • 「大阪ガイド」 東京法令出版(1961年)
  • 「河内高良神社と石の宝殿」 韓国資料研究所≪韓来文化の後栄≫(1962年)

史陽選集

  • <全53巻>
    • 心中天網島〔上巻〕(史陽選集1)
    • 八代目団十郎の死(史陽選集2)
    • 石山本願寺物語(史陽選集3)
    • 迷信は生きている(史陽選集4・5)
    • 心中天網島〔中巻〕 (史陽選集6)
    • 歌舞伎名所図会1(史陽選集7)
    • 川上音二郎〔上巻〕(史陽選集8)
    • 大阪の伝説1(史陽選集9)
    • 上島鬼貫 (史陽選集10・11合巻)
    • お妻・八郎兵衛(史陽選集12)
    • 侠妓かしくとお園・六三(史陽選集13)
    • 歌舞伎名所図会2(史陽選集14・15合巻)
    • 心斎橋(史陽選集16)
    • 川上音二郎〔中巻〕(史陽選集17・18合巻)
    • キリシタンの人々1(史陽選集19・20合巻)
    • お染・久松(史陽選集21・22合巻)
    • 大阪の伝説2(史陽選集23)
    • 浦島伝説(史陽選集24)
    • 壷坂(史陽選集25)
    • 道成寺物語(史陽選集26・27合巻)
    • 法界坊(史陽選集28・29合巻)
    • 謡曲名所図会1(史陽選集30)
    • 謡曲名所図会2(史陽選集31・32合巻)
    • 皿屋敷伝説(史陽選集33)
    • 大阪の伝説3(史陽選集34)
    • 大阪ド根性ばなし(史陽選集35)
    • 謡曲名所図会3(史陽選集36)
    • 無手の幸(史陽選集37)
    • 織部灯籠はキリシタン灯籠か(史陽選集38)
    • 謡曲名所図会4(史陽選集39)
    • 源義経1(史陽選集40)
    • お蔭参りとお蔭灯籠(史陽選集41)
    • 謡曲名所図会5(史陽選集42)
    • 謡曲名所図会6(史陽選集43)
    • 大坂から大阪へ1(史陽選集44)
    • キリシタンの人々2(史陽選集45)
    • 歌舞伎名所図会3(史陽選集46)
    • 源義経2(史陽選集47)
    • キリシタンの人々3(史陽選集48)
    • キリシタンの人々4(史陽選集49)
    • 大坂から大阪へ2(史陽選集50)
    • 丹波・北摂の木喰微笑仏(史陽選集51)
    • おさん・茂兵衛(史陽選集52)
    • ガラシャ夫人(史陽選集53)

参考文献

  • 『大阪ことば事典』(講談社学術文庫658) ISBN 4-06-158658-0 C0181