株式会社 (ドイツ)
ドイツ法における株式会社 (独: Aktiengesellschaft、IPA [ˈaktsi̯əngəzɛlʃaft])、アクツィエンゲゼルシャフト。略称 AG(アーゲー)は株式法 (AktG) に規定されている企業形態。ドイツ語で“Aktien”は株式を意味し、“Gesellscaft”は組合(会社も含む)を意味する。有限会社(GmbH)とあわせて、日本法の株式会社に相当する。
法人格を有し、会社 (Handelsgesellschaft) とみなされ、資本会社 (Kapitalgesellschaft) の一種である。出資者である株主は有限責任を負担する。
業務執行について決定権限を有するのは執行役会 (Vorstand) であり、執行役会構成員 (Vorstandsmitglied) は監査役会 (Aufsichtsrat) により選任・監督される。監査役会の構成員である監査役 (Aufsichtsrat) は、原則として株主総会で選任される。ただし、500人を超える従業員を有する会社の監査役会は、株主の利益を代表する監査役と従業員の利益を代表する監査役から構成される。
ドイツの会社に占める株式会社 (AG) の割合は、日本の会社に占める株式会社(KK) の割合と比較して格段に少ない。ドイツでは著名な企業であっても、有限会社(GmbH、日本の旧有限会社 (YK) に相当)の形態を採ることが多い。