時代錯誤
時代錯誤(じだいさくご)とは、既に過去のものとなり、その時代にそぐわなくなった文化を持ち出そうとする姿勢を指す。
例えば老人が、急速な家庭電化に付いて行くことができず、家庭電化以前の生活習慣を固持しようとする姿勢などが、当てはまる。この場合の時代錯誤は、若い世代の足を引っ張るとして、老人の側が自虐的になることが多い。
現代において江戸時代の権威主義や戦前の帝国主義の論議を持ち出すと、時代錯誤であるとの批判を受ける。
アナクロニズム
時代錯誤の横文字表現として使われることが多いが、時代錯誤とは若干意味合いが異なる。時代劇に、現代の文物を登場させるミスマッチ、あるいはその逆としての、現代劇に江戸時代の文物を登場させるミスマッチを表現する。
フィクション
TVゲームにおいては表現力の向上により、より細やかな表現が可能になったが、あえて昔のゲーム機の表現に似せた手法が用いられる場合がある。『珍道中!!ポールの大冒険』や『勇者のくせになまいきだ。』、『勇者30』などがあえてその描写を入れることで、時代を思わせる懐かしさと斬新感を煽っている。フィクションの作品には、故意にアナクロニズムを持ち込み、物語を面白くするものもある。