小川剛生
小川 剛生(おがわ たけお、1971年 - )は、日本の国文学者。慶應義塾大学准教授。専攻は中世和歌史。
略歴
東京生まれ。慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業、同大学院博士課程中退。熊本大学文学部講師、同助教授を経て、国文学研究資料館助教授、2007年准教授、2009年慶應義塾大学文学部准教授[1]。
1999年 「室町期の即位灌頂-東山御文庫蔵「後福照院関白消息」をめぐって」で第25回日本古典文学会賞を受賞[2]。
2000年 「二条良基の研究―中世公家の学問世界―」を慶應義塾大学に提出し文学博士の学位を取得[3]。
2006年 『二条良基研究』で第28回角川源義賞を受賞(最年少)[4]。
なお卒業論文は「中務卿宗尊親王とその周辺―鎌倉中期歌壇と歌人の研究」[5]、修士論文は「二条良基の研究」である[6]。
著書
- 『拾遺現藻和歌集 本文と研究』三弥井書店 1996年
- 『南北朝の宮廷誌 二条良基の仮名日記』臨川書店 2003年
- 『二条良基研究』笠間書院 2005年
- 『武士はなぜ歌を詠むか―鎌倉将軍から戦国大名まで』角川学芸出版 2008年
- 『中世の書物と学問』山川出版社 2009年
- 『足利義満 公武に君臨した室町将軍』中公新書 2012年
共編ほか
- 『歌論歌学集成 第十巻 為兼卿和歌抄・延慶両卿訴陳状・歌苑連署事書・和歌庭訓・井蛙抄・愚問賢注・近来風体』佐々木孝浩・小林強・小林大輔共編 三弥井書店 1999年
- 『表紙文様集成』中野真麻理共編 人間文化研究機構国文学研究資料館調査収集事業部 2004年
- 『ZEAMI 4―中世の芸術と文化 足利義満の時代』松岡心平共編 森話社 2007年
- 『禁裏本と古典学』吉岡真之共編 塙書房 2009年
- 『正徹物語 現代語訳付き』角川ソフィア文庫 2011年
- 『迎陽記 一 史料纂集』八木書店 2011年
- 『新版 徒然草 現代語訳付き』角川ソフィア文庫 2015年