宝蔵院流槍術

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宝蔵院流槍術(ほうぞういんりゅうそうじゅつ)とは、奈良興福寺の僧宝蔵院覚禅房胤栄(?~1607)が創始した十文字槍を使った槍術である。薙刀術も伝承していた。 初代宝蔵院覚禅房胤栄、2代目胤舜、3代目胤清、4代目胤風

  • 初代胤栄は、柳生とも親交があったと云われる。また、福島正則の家臣で勇猛な武将として知られる笹の才蔵こと可児才蔵が、初代胤栄に教えを請うた、とも云われる。

現在は宝蔵院流高田派江戸に伝えられた系統のみが現存している。この系統も全伝は現存せず「槍合わせの形」のみが伝えられ、薙刀術の形などは失伝している。

現在、鍵田忠兵衛が第20世宗家として活動していたが、彼の急逝により春日大社で毎年開かれている、春日若宮「おん祭」宝蔵院流槍術奉納演武を辞退している。

2012年1月7日、第21世宗家に一箭順三が就任した。

宝蔵院流槍術の登場する作品

宮本武蔵の数多い小説や映画、漫画において、武蔵の決闘の相手に胤舜、高田吉次が出ていることが多い。小説では『魔界転生』、漫画では『バガボンド』『ゴクウ』がある。シグルイでは徳川家の槍術指南として宝蔵院流槍術を習得した人物が登場する。

関連項目

外部リンク