学校林

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学校林(がっこうりん)とは、学校の基本財産形成や児童・生徒への環境に関する教育、体験活動を目的に、学校が保有する森林。学校所有のほか、国有林や公有林などの分収林の場合もある[1]

概要

明治政府が明治28年に出した学校林設置の訓令に始まるもの。 戦後の国土復興運動として、森林資源の確保、公共福祉への寄与など教育上重要なものとして推進されてきた。 学校林は、実態として多くが地元の市町村有林となっており、条例規則によって設置され、管理や経営が行われる。森林の管理は、専門的知識や技術が必要となることから、市町村が計上した予算や学校林の収益により森林組合等の専門技術者が行う場合が大半であるが、地場産業として林業が重要な役割を果たしている地域では、敢えて児童及び生徒自らが植栽、下刈り、伐枝打及び間伐等の作業に従事すると定めていることもある[2]。かつては、学校林からの収益を校舎の増改築の費用に充てる例も見られたが、近年では材木価格の低迷もあり、環境教育の場としている例も多く、学校林等を活用して、児童・生徒、教員、地域の森林ボランティア団体等が一体となって森林体験活動などに取組んでいる。

統計

学校林の統計は、国土緑化推進機構が行っている。直近の2006年の調査では、学校林を保有する学校は約3,057校、20,106haと2001年の調査と比べて漸減傾向。都市部の学校で減少する傾向が見られる一方、環境教育の一環として遠隔地に学校林を新たに確保する動きも見られる[3]

出典

  1. ^ 釧路市学校林条例(平成17年10月1日)釧路市ホームページ
  2. ^ 喬木村学校林の設置管理条例細則第2条長野県喬木村ホームページ)
  3. ^ 学校林の調査結果について(平成18年4月6日)国土緑化推進機構ホームページ

関連項目

外部リンク