子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。MystBot (会話 | 投稿記録) による 2011年12月13日 (火) 11:27個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (r2.7.1) (ロボットによる 追加: fr:Baby Cart : Le Paradis blanc de l'enfer)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎
監督 黒田義之
脚本 中村努
製作 若山富三郎
真田正典
出演者 若山富三郎
大木実
木村功
音楽 村井邦彦 
撮影 牧浦地志
編集 谷口登司夫
配給 東宝
公開 日本の旗1974年4月24日
上映時間 84分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
前作 子連れ狼 冥府魔道
テンプレートを表示

子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎』(こづれおおかみ じごくへいくぞ!だいごろう)は勝プロが制作し、東宝系で1974年4月に封切り公開された若山富三郎主演の映画版・子連れ狼の第六作。カラー、シネスコ、84分。

解説

映画版・子連れ狼』シリーズ最終作。原作者の小池一雄に代わり、本作では中村務が脚本を担当。シリーズお馴染みの手押し車を橇に仕立て、雪山でスキースタントを決行した、これまで以上に荒唐無稽な作品となっている。

中村によると、シリーズも6作目に及び、原作準拠とはいえ、さすがに人間ドラマにも尽き、アクション主体の構成とせざるを得なかったという。監督は三隅研次に依頼されたが、三隅は「こんなんようやらん、こんなん西部劇やないか」と難色を示し、引き受けなかった。が、若山は手押し車を橇にした雪山のアクションがどうしてもやりたいと熱望。これを受けて、「アクションが撮れる監督を」と、黒田義之にメガホンが渡された。三隅に頭が上がらない若山にしてみれば、黒田監督とのコンビになる本作は、シリーズ最後で初めて誰にも遠慮なく、思い通りのアクションを演じられた作品ではないかと中村は語っている。

雪山のロケは、1ヶ月半かけて蔵王のスキー場で行われた。スキースタントは当初、殺陣師の宍戸大全が後輩の1級のスキーヤーを100人ほど呼び寄せて撮入したが、手押し車の橇を主体にしたアクションがうまくいかず、地元のプロスキーヤーにスタントを切り替えて、ジャンプ台を使った防御型の殺陣に変更された。棒高跳びの要領で一刀を襲う柳生先陣のスタントも、宍戸が棒高跳びの選手を呼んで撮影した。

撮影は雪中で行われたが、機材のバッテリーが気温が零下20度を超すと放電してしまい、撮影続行不能となった。が、当初は原因が分からず、何度も撮影を中断する羽目となったという。

若山版のシリーズは本作が最後となったため、拝一刀と宿敵柳生烈堂との決着はつけられないまま、未完となってしまった。

あらすじ

スタッフ

出演者

関連項目

参考資料

  • 『子連れ狼 かくも格調高きプログラム・ピクチュア』(『子連れ狼 冥府魔道』DVD・特典ディスク)