奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ

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奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ
対応機種
開発元 CD Projekt Red
発売元 CD Projekt
シリーズ ウィッチャーシリーズ
発売日
  • Microsoft Windows
  • 2018年10月23日
  • PlayStation 4, Xbox One
  • 2018年12月4日
  • Nintendo Switch
  • 2020年1月28日
エンジン Unity
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奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』(英題:Thronebreaker: The Witcher Tales)は、ポーランドのゲーム開発会社CD Projekt REDが開発したコンピュータゲーム。同社が手がけるウィッチャーシリーズのスピンオフ作品であり、当初はグウェント:ウィッチャーカードゲーム英語版のシングルプレイヤーキャンペーンとして開発されていたが、2018年8月に単独作品に変更されたことがアナウンスされた。[1]2018年10月23日にPC版が発売され、2018年12月4日にはPlayStation 4版とXbox One版が、2020年1月28日にはNintendo Switch版が発売された。

ゲームプレイ

プレイヤーは、『ウィッチャー』世界に存在する北方諸国の小国ライリアとリヴィアの女王メーヴを操作し、ゲームを進めていく。腹心の部下カールドウェル伯爵と息子のヴィレム王子の裏切りによって、ライリアとリヴィアは南方のニルフガード帝国の手に落ちた。メーヴは祖国奪還のため、忠臣レイナードや元盗賊のガスコンらからなる独立愚連隊を指揮して北方諸国各地を冒険することになる。

ゲームの舞台となるロケーションは、リヴィア、エイダーン、マハカム、アングレン、ライリアの5つ。これらは、いずれも過去のゲームシリーズで舞台にならなかった地域である。見下ろし型のマップには、戦闘や物語の進行を伴うイベントポイントが点在している他、自軍(デッキ)の強化に必要となる資材や、収集することで新カード入手が可能なアイテムなどが散在している。また、メーヴの軍勢は自由にカスタマイズ可能なカードデッキで表現され、戦闘シーンは「グウェント」の形式で演出される。


<基本ルール>

  • 各プレイヤーは、毎ターンそれぞれ1枚ずつ手札からカードを使用する。
  • 戦力値やアビリティの異なるユニットが多数存在。他の自軍ユニットの戦力値を強化したり、逆に敵軍ユニットの戦力値を削ることが可能。
  • 最終的な戦力の合計値が高いプレイヤーがラウンド勝利となる。
  • 3ラウンド中2ラウンド先取した時点でゲームが終了する。


また、ゲームを進行していくと、プレイヤーは様々な局面で、自軍の行く末を左右する難しい選択を強いられることになる。選択はストーリーに変化を引き起こす他、ユニークなユニットとの合流・離脱を伴うこともしばしばある。プレイヤーは国を背負う指導者としてのメーヴの心境に寄り添い、際どい局面を切り抜けていく胆力が求められる。キャンペーンクリアのボリュームは、約30時間。

受賞歴

  • 2018年 Global Game Awards Best Story賞 受賞
  • 2018年 IGN'S Best of 2018 Best PC Game of 2018(People's Choice) 受賞
  • 2018年 SA Gamer Awards Best Puzzle賞 受賞
  • 2018年 PC World Editor's Choice Awards Best Single Player賞 受賞
  • 2019年 Digital Dragons Awards Best Polish Game Soundtrack賞 受賞

出典

  1. ^ Chalk, Andy (2018年8月29日). “Gwent's singleplayer Thronebreaker mode becomes a standalone RPG”. pcgamer.com. 2019年6月21日閲覧。

関連項目

 「奪われし玉座」は、時系列的に見ると、原作小説の長編シリーズと同時期の物語である。そのため、メーヴ女王の戦いは原作小説でも何度か触れられている。プレイヤーは、原作では描かれなかった戦争のまさに“裏側”を体験することになる。また、とある場面では、原作小説で描かれているウィッチャーたちの戦いも目撃することができる。

 ゲームシリーズは、原作小説の長編シリーズより後の時系列の物語を描いている。逆の見方をすると、「奪われし玉座」は、ゲームシリーズにおける世界情勢を引き起こした一連の国家間対立の原因となった顛末を描く前日譚とも解釈できる。

外部リンク