外延

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。SSAW (会話 | 投稿記録) による 2012年5月28日 (月) 18:35個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

意味論において、記号の指す具体対象(ないしその集合)を外延(がいえん、extension)と呼ぶ。具体対象を規定する抽象性質を意味する内包と対比される。外延は事典的規定側面であり、内包は辞典的規定側面。また、外延と内包は各々、概念の外側か内側かという意味合いを持っている[1]

例えば「芸術」という言葉は、「自己表現」「人間活動」などの属性を内包とするのにたいして、「演劇」「音楽」「絵画」「彫刻」「文学」などの非属性を外延として指す[2]

哲学者によってはより特別の定義がかせられることも少なくない。

関連項目

脚注

  1. ^ 栗田賢三古在由重 編『岩波 哲学 小辞典』岩波書店(原著1979年11月8日)。 
  2. ^ 樺島忠夫植垣節也曽田文雄佐竹秀雄 編『福武 国語辞典』(初版)福武書店(原著1989年9月1日)、p. 180頁。ISBN 4828803998