台町 (横浜市)
台町(だいまち)は横浜市神奈川区の町名。住居表示未実施[1]。人口2305人(2015年[2])。
地理
神奈川区南部、横浜駅北方の丘の中腹にあり、旧東海道に沿って東西に細長い地域。中央が峠状に高くなっている。北側の高台は高島台、南側の低地は 鶴屋町、西側は沢渡、西区楠町と南軽井沢、東側は金港町に接する。
歴史
江戸時代には南側の崖下(現在の鶴屋町)が海で眺めが良く、神奈川宿の西部にも当たるため茶屋が多く立ち並び、東海道でも有名な景勝地だった。『東海道中膝栗毛』にも登場し、歌川広重の『東海道五十三次』神奈川台之景の図が特に有名。
明治に入ると鉄道建設をきっかけに周辺の埋め立てが進み、南側の鶴屋町も大正年間に埋め立てが完了した。横浜の開発に尽力した高島嘉右衛門は北側の大綱山に屋敷を構え、これにちなんでここは高島台と呼ばれるようになった。
現在はマンションが多く、下の鶴屋町にもビルが密集し、景勝地の面影はない。
名所・施設
- 旧東海道:「神奈川宿歴史の道」として整備されている
- 料亭・田中家:坂本龍馬夫人楢橋龍が一時勤めたことで有名
- 神奈川台関門跡:幕末に攘夷テロ対策として設けられた
- 大綱金刀比羅神社:もと大綱山(高島台)にあったが、後に遷座した
- 三宝寺:かつて歌人・弁玉が住職を務めた。現在は高層建築の上に本堂が載った構造で、遠方からも目立つ
- 東横フラワー緑道:東横線跡地、古くは神奈川駅があった