南タイ語

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南タイ語(みなみタイご、ภาษาใต้)はタイ王国マレー半島部・南部で話される言語である。タイ族の喋る南タイ語を標準的な言葉として、ムスリムの喋る南タイ語と、華僑の喋る南タイ語を持つ。標準語の持つアクセントに縛られず、全体的に高声が目立つ。一語の持つ声調がある程度決まっているものの、文章中で前後に来る言葉によってその語の声調は変わり、流動的である。語彙は後述するように、マレー語中国語華南方言からの借用語が中央タイ語に比べて多い。

ムスリムの南タイ語は国内ではヤーウィー語(Javi、ยาวี。ジャワ(Java)の語が変化したもの)と呼ばれるマレー語の影響が強く、บัง(マレー語bang←abang。兄さん)、มะ(mak。母さん)などの語が会話の中に目立つ。中には、อาลลามะ(allahmak、なんてこった!)のように宗教関係なく使われるものも有る。

華僑の南タイ語は独特の語彙をもっていて、主に家庭内で使われているが、ムスリムよりも同化が激しいため、現在ではあまりみられなくなった。

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