剪定

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剪定(せんてい)とは樹木を切り、形を整えたり、風通しを良くする事。庭木の手入れとして行われる。見た目を美しくするのみでなく、養分を効率よく利用させて成長を促進したり、病害虫の繁殖を予防する効果がある。

剪定する枝の種類

忌み枝を処理する方法として用いられる。剪定する枝の代表としては枯れ枝徒長枝・交差枝(枝と枝同士が交差している状態)・病気枝・からみあった密度の高い状態になった枝などが挙げられる。

剪定する時期

季節の変化に応じて植物の状態が変わるため、季節変化のある地域では樹種に応じて剪定に適当な時期がある。誤った時期に行った場合、花木が切り落とされてしまってが咲かない、果実が生らないなどの悪影響を生じ、場合によっては木が枯れる原因となる。植物の活動が低調となるに行うことが基本で、日本の場合には11月から2月に行われる。サツキツツジ類は開花後の5月から6月にする。

剪定の種類

  • 切戻し、切り戻し - 伸びた枝を短く切り詰めること。大きさを留めておくために用いられる。また、樹勢を回復させるためにも行う。
  • 枝抜き - 不要になった邪魔な枝を切って除くこと。
  • 刈り込み - 生垣などの形を整えるために枝葉を切りそろえること。枝を選別して切る作業ではないため、剪定とは区別することもある。

関連項目

  • 伐採 - 林業において、木を根元から切り倒すこと。
  • 枝打ち - 林業において、材木として適当な木に育てるために行われる枝の切除。
  • 樹洞形成促進剪定法 - 広葉樹の枝をバークリッジから10cm以上離した箇所で切除し、巻き込みを阻害し、切り残し部分の腐朽によって樹洞を形成させ、樹洞性動物の生息場所とする剪定方法。