八月のシンデレラナインS
八月のシンデレラナインS | |
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ジャンル | スポーツ、青春、百合 |
漫画 | |
原作・原案など | アカツキ(原作) |
作画 | 星野倖一郎 |
出版社 | 秋田書店 |
掲載誌 | 週刊少年チャンピオン マンガクロス |
レーベル | 少年チャンピオン・コミックス |
発表号 | チャンピオン:2021年38号 - 2022年15号 マンガクロス:2022年4月25日 - |
発表期間 | 2021年8月19日 - |
巻数 | 既刊3巻(2022年8月8日現在) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『八月のシンデレラナインS』(はちがつのシンデレラナイン エス)は、アカツキ原作・星野倖一郎作画による日本の漫画作品。スマートフォンゲーム『八月のシンデレラナイン』のコミカライズ作品で、ゲームとは場面が変わり、新たに鈴村あすはを主人公としたストーリーが展開されている。『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて、2021年38号(8月19日発売[1])から2022年15号(3月10日発売[2])まで連載された後、2022年4月25日から[3]同社のウェブコミック配信サイト『マンガクロス』に移籍して24話から連載中[4][2]。
本作品は高知県梼原町の取材協力のもと、制作が行われている[5]。
八月のシンデレラナイン公式Twitterでは本作品と連動した4コマ漫画、『放課後ハチナイS(略称はカゴハチ)』が展開されている[6]。
あらすじ
私立泰原高等学校に入学した鈴村あすはと斉原理穂。寮で同じ部屋となった2人は初日から交流を行う。翌日、2人は泰原高校女子野球部のもとを訪れる。体験を終えた後、入部を申し出るあすはだったが、主将の日下部詩穏から3年生が引退したことで人数が不足したこと、顧問も退職して不在となっていること等から部が廃部となったことを告げられる。しかし、野球部の廃部を知っていたあすはは前もって書いておいた創部届を提出する。あすははやりたいことがあると言い、それは野球の力で街を元気にしたいというものだった。突然の提案だったが上級生の小川美舞、轟柑奈が協力に動き、理穂もあすはにせがまれる形で加入する。顧問には野球経験を持つ新任教師、椎名じゅりを新たに迎え、徐々に野球部から離れていた部員達も戻ってくる。新入部員の中越千春が加わったことで人数が9人となり、試合が行えることとなり、町内会の草野球チームと試合を行う。途中で冠城エレノアが主将を務めるドレイク国際学院女子野球部の乱入もあったが、泰原高校は勝利を収める。試合に勝利したことで町内会より新たなユニフォームがプレゼントされ、泰原高校女子野球部は全国大会を目標に掲げ、全国大会とは別に開催を控えている「紫陽花ガールズベースボールリーグ(AGBL)」への参加を決めた。
登場人物
泰原高等学校
私立高校。同校には学生寮「雲水荘(うんすいそう)」が備わっており、女子野球部では鈴村あすは、斉原理穂、小川美舞、轟柑奈、轟双葉、轟若葉の6名が入寮している[7]。
- 鈴村 あすは(すずむら あすは)
- 投手[8]。1年生。
- 本作品の主人公。野球の経験はほとんどないが[9]、泰原高校へと入学し、廃部となっていた女子野球部の復活に動く。「トルネード投法」でプレーする[10][11]。
- 斉原 理穂(さいはら りほ)
- 捕手[8][12]。1年生。
- 野球の経験はあるが[13]、ゲーム好きで泰原高校へも野球をしに来た訳ではなかったが、あすはにせがまれる形で仮入部として加入する[14]。あすはとバッテリーを組み、野球部で行動を共にしているうちに気持ちが変わっていき、後に自ら正式に入部を申し出た[15]。
- 中越 千春(なかこし ちはる)
- 右翼手、一塁手[注 1]。1年生。
- 野球部の紹介映像を見て野球部のもとを訪れるが、声をかけられず、観客席で横になっていたところをあすはに声をかけられ、入部する[17]。
- 小川 美舞(おがわ みまい)
- 三塁手[8]。2年生[18]。
- 野球を楽しむ祖父をきっかけに8歳から野球を始める[19]。高校生となったころには祖父は他界しており、母親も男子との差がついていくなか野球を続ける美舞を心配していたが、あすはと理穂の協力のもと本塁打を見せ、母親を安心させた[19]。
- 奥山 尚子(おくやま なおこ)
- 二塁手[8]。2年生[20]。
- 日下部詩穏と行動を共にしており、他校の選手情報等を書いた分析ノートを共に作成している[21]。町内会から新たなユニフォームをプレゼントされることになった際、ユニフォームのデザインを手掛けた[注 2]。
- 日下部 詩穏(くさかべ しおん)
- 遊撃手[8]。3年生[20]。
- 泰原高校女子野球部主将[23]。尚子とは共に分析ノートを作成している[21]。
- 轟 柑奈(とどろき かんな)
- 中堅手[8][24]。3年生[18]。
- 轟三姉妹の長女[25]。あすはの野球部復活に美舞と共に積極的に協力に乗り出た[26]。
- 轟 双葉(とどろき ふたば)
- 一塁手、右翼手[注 3]。2年生[27]。
- 轟三姉妹の次女[28][注 4]。あすはの野球部復活に当初乗り気ではなかったものの、実際は野球部の廃部が一度決まった際に誰よりも悔しがっており[30]、あすは達の制作した野球部紹介映像も見に来る等しており、最終的に野球部に選手として戻った。
- 轟 若葉(とどろき わかば)
- 左翼手[8]。2年生[27]。
- 轟三姉妹の末っ子[注 4]。柑奈、双葉とは対照的に口数は少なく、若葉自身も人間関係の構築を苦手と感じている[31]。語尾に「です」をつけて会話をする。
- 椎名 じゅり(しいな じゅり)
- 泰原高校女子野球部顧問兼任監督。野球経験があり[注 5]、女子野球に関わりたい思いから女子野球部が設立されていた泰原高校を受ける[34]。部が廃部となっていたことは実際に泰原高校を訪れてから知ったものの、野球部の復活に動いていたあすはから顧問を要請され[35]、顧問兼任監督となる。
ドレイク国際学院
国内外から生徒を受け入れている私立高校。国際学院の名の通り国際交流を行っており、スポーツもまた交流を行っている[36]。
書誌情報
- アカツキ(原作)・星野倖一郎(作画) 『八月のシンデレラナインS』 秋田書店〈少年チャンピオン・コミックス〉、既刊3巻(2022年8月8日現在)
- 2022年1月7日発売[39][40]、ISBN 978-4-25-329311-2 / ISBN 978-4-25-329321-1(特装版)
- 2022年3月8日発売[41]、ISBN 978-4-253-29312-9
- 2022年8月8日発売[42]、ISBN 978-4-253-29313-6
脚注
注釈
- ^ 入部当初は右翼手だったが[8]、轟双葉の守備位置が本来は右翼であること、左利きであること等から顧問のじゅりから一塁手への転向を打診され、途中から一塁手を務める[16]。
- ^ 尚子の前にあすはがユニフォームのデザインを考えたが、部員達から不評で却下されている[22]。
- ^ 本来の守備位置は右翼だが、当初は中越千春が右翼手だったため、一塁手を務めていた[8]。
- ^ a b 双葉、若葉の2人は双子(髪飾りの位置で見分けがつけられている)[29]。
- ^ 実際に元はシンデレラナイン(Mobageにて運営されていた女子野球を題材としたゲーム。2020年サービス終了[32])のキャラクターで同作品では選手の1人として登場していた[33]。
出典
- ^ “「ハチナイ」の原作マンガ,“八月のシンデレラナインS”が週刊少年チャンピオンで連載開始”. 4Gamer.net (2021年8月19日). 2022年8月27日閲覧。
- ^ a b “週刊少年チャンピオン 2022年No.15”. 秋田書店. 2022年8月27日閲覧。
- ^ “大人気ゲーム「八月のシンデレラナイン」公式コミカライズ! 「八月のシンデレラナインS」4月25日(月)連載スタート!!”. マンガクロス (2022年4月13日). 2022年8月27日閲覧。
- ^ 「八月のシンデレラナインS マンガクロスに連載移籍!!」『週刊少年チャンピオン』2022年15号、秋田書店、2022年3月10日、413頁。
- ^ “アカツキ、『ハチナイ』を原作としたマンガ「八月のシンデレラナインS」のコミックス第1巻が1月7日より発売”. gamebiz (2022年1月6日). 2022年8月27日閲覧。
- ^ 【公式】八月のシンデレラナイン(ハチナイ) [@hachinai89] (2022年1月6日). "泰原高校 女子野球部員の日常を ゆるゆるとお届け 「放課後ハチナイS」 略して #カゴハチ". X(旧Twitter)より2022年8月27日閲覧。
- ^ 単行本第3巻,5頁, 第17話
- ^ a b c d e f g h i 単行本第1巻、 179頁、第7話
- ^ 単行本第1巻、26頁、第1話
- ^ 単行本第1巻、40頁、第1話
- ^ 単行本第2巻, 2頁, 登場選手名鑑
- ^ 単行本第1巻、75頁、第2話
- ^ 単行本第1巻、34頁、第1話
- ^ 単行本第1巻, 88頁, 第2話
- ^ 単行本第2巻、113頁、第13話
- ^ 単行本第2巻、第14話
- ^ 単行本第1巻、第6話
- ^ a b 単行本第1巻、67頁、第2話
- ^ a b 単行本第2巻, 第18話
- ^ a b 単行本第1巻、125頁、第4話
- ^ a b 単行本第3巻, 第19話
- ^ 単行本第2巻、115頁、第13話
- ^ 単行本第1巻、25頁、第1話
- ^ 単行本第1巻、76頁、第2話
- ^ 単行本第1巻, P. 69, 第2話
- ^ 単行本第1巻、第2話
- ^ a b 単行本第1巻、124頁、第4話
- ^ 単行本第1巻、104頁、第3話
- ^ 単行本第1巻、100頁、第3話
- ^ 単行本第1巻、103頁、第3話
- ^ 単行本第2巻、172頁、第16話
- ^ “アカツキ、『シンデレラナイン』を11月30日16:59をもってサービス終了…9年にわたってサービス提供”. gamebiz (2020年10月2日). 2022年8月27日閲覧。
- ^ “人気声優丹下桜と諏訪彩花の出演決定発表も!担当声優の上原あかりらも出演『シンデレラ』シリーズ5周年記念ファン感謝祭リポート”. ファミ通App (2016年11月28日). 2022年8月27日閲覧。
- ^ 単行本第1巻、94頁、第3話
- ^ 単行本第1巻、93頁、第3話
- ^ 単行本第3巻、67頁、第20話
- ^ 単行本第2巻, 45頁, 第10話
- ^ 単行本第2巻、51頁、第10話
- ^ “八月のシンデレラナインS 第1巻”. 秋田書店. 2022年8月27日閲覧。
- ^ “八月のシンデレラナインS 特装版 第1巻”. 秋田書店. 2022年8月27日閲覧。
- ^ “八月のシンデレラナインS 第2巻”. 秋田書店. 2022年8月27日閲覧。
- ^ “八月のシンデレラナインS 第3巻”. 秋田書店. 2022年8月27日閲覧。