伊勢神峠
概要
標高は780メートル[1]。東加茂郡と北設楽郡の境に位置し、かつては飯田街道の難所だったが多くの中馬や善光寺への参拝者がこの峠を往来した[2]。古くは石神峠、石亀峠などと呼ばれていたが、文久4年(1864年)に稲橋村(現・豊田市稲武町)の庄屋・古橋家の6代当主であった古橋源六郎暉皃によって伊勢神宮遥拝所が峠に設けられ、伊勢拝峠と改められたという[3]。
1897年(明治30年)に標高705メートルの位置に伊世賀美隧道が[1]、1960年(昭和35年)には標高640メートルの位置に国道153号の伊勢神トンネルが開通した[1]。かつての街道は東海自然歩道の一部として利用されている[3]。
脚注
- ^ a b c “近代化遺産調査報告 伊世賀美隧道と大正時代の鉄筋コンクリート(RC)アーチ橋”. 豊田市近代の産業とくらし発見館 (2011年12月9日). 2012年2月24日閲覧。
- ^ 『愛知県歴史の道調査報告書』 p.28
- ^ a b 『愛知の歴史街道』 p.244
参考文献
- 愛知県教育委員会文化財課『愛知県歴史の道調査報告書』 VIII -飯田街道・足助街道-、文化財図書普及会〈愛知県文化財調査報告書 ; 第63集〉、1993年3月。
- 中根洋治『愛知の歴史街道』愛知古道研究会、1997年2月。
座標: 北緯35度10分20.75秒 東経137度25分46.48秒 / 北緯35.1724306度 東経137.4295778度