二井谷

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二井谷(にいたに)

日本人における姓のひとつ。二井谷教治(博士(環境学),オリエンタル白石技術研究所)など。比較的希少な姓で、17476位(約280人)である。[1]その大半(約70%)が広島県に住む。なかでも呉市に多い。非常に似た苗字に仁井谷があり、仁井谷正充コンパイル社長)や)、仁井谷俊也作詞家)が有名。同様に希少な姓であるが、こちらの方が14971位(約370人)とやや多い。なお、こちらも広島県に大半(約70%)が住むが、三原市尾道市など、広島県東部に多い。出自は不詳だが、一説によると「二井」が二つの川の合流点の意である[2]ことから、それによれば隣り合う二つの山を水源とする川の合流点につけられた地名に由来するのではないかと推察される。また別の説によれば水銀の産地を古くは「ニホ」「ニオ」「ニイ」といい、この中の「ニイ」に「二井」の字を当てたとも言われる為[3]、これに基づけば水銀の産出する谷間につけられた地名に由来するとも考えられる。分家の際、同一の苗字を用いることを避けて文字を分解したり、同音の別文字に置き換えたり、画数を減らしたりするということが往々にしてあったとのこと。それを考慮すると、仁井谷から分家した一族が二井谷を称したという可能性もある。そして仁井谷二井谷の人数差がさほど大きくないことを考えると、分家したのはかなり以前のことと予想される。

脚注

  1. ^ 「日本の苗字7000傑」による
  2. ^ 「いわての文化情報大事典」による
  3. ^ 「丹後の地名」による

関連項目