中堅手

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中堅手(ちゅうけんしゅ)とは、野球またはソフトボールにおいて、外野のうち左翼手(レフト)と右翼手(ライト)に挟まれた位置を守る選手。本塁と二塁を結んだ直線上を中心として外野の中央部分が主な守備位置。二塁手(セカンド)・遊撃手(ショート)の後方に位置する。英語の Center fielder からセンターとも呼ばれる。守備番号は8。英略字はCFCenter fielderから)。

投手打者捕手一塁手二塁手遊撃手三塁手右翼手中堅手左翼手
野球のポジション図

特徴

球場の構造上、左中間・右中間・センターは両翼に比べて広くなっている(日本の主な球場において本塁からフェンスまでの距離を比較すると両翼に比べセンターは20m前後長い)。本塁までの距離が遠いため、走者を直接刺す場合には飛びぬけた強肩が要求される。また、自身の守備位置の打球処理はもとより、レフトやライトのカバー、二塁への牽制、捕手の二塁盗塁阻止の際のバックアップなどを行う。よって外野手のうち最も求められる守備範囲が広い。幅広くかつ素早く動けるよう俊足であることが必須となる(そのため、盗塁能力が二塁手や遊撃手と並んで非常に多い)。

このように高い能力が要求される一方で、右翼手や左翼手のように左右に曲がりながら飛んでくる(スライスしてくる)打球を追うことがないことや、投球・打球を見やすい定位置に居ることから、要求される捕球技術の水準は、体力的な水準に比べればやや低い。

上記のように「俊足」と「強肩」の両方が要求される厳しいポジションであるが、どちらかというと「俊足」が優先されることが多い。それは「本塁まで直接走者を刺せるほどの強肩をもつ選手はプロでも少ないため、返球については中継プレーで補えばよい」といった考え方からである。

捕手・二塁手・遊撃手・中堅手は特にボールに触る機会が多いため、センターラインと呼びチームの守備の要とされ、該当する守備位置につく選手の守備力がチーム全体を左右する。