ラール・クンワル

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ラール・クンワル

ラール・クンワル(Lal Kunwar, 生没年不詳)は、北インドムガル帝国の第8代皇帝ジャハーンダール・シャーの妃[1]。同国第14皇帝アーラムギール2世の母でもある。

生涯[編集]

ラール・クンワルはヒンドゥー教徒の吟遊楽士の娘であり、一介の芸妓であった[1]。その祖先はアクバルに仕えたミーヤーン・ターンセーンにあたる[1]

夫であるジャハーンダール・シャーが皇帝となると、ラール・クンワルはその正妃の座にとりたてられた[2]。また、その一族は帝国の高官にとりたてられたが、このような行為は宮廷の貴族を憤慨させた[1]。ジャハーンダール・シャーの治世、ラール・クンワルは皇帝を堕落させ、彼女が皇帝に与えた影響は大きかった[1]

1713年2月、ジャハーンダール・シャーが甥のファッルフシヤルとの戦いに敗れたのち、ラール・クンワルもともに幽閉されたが、その後の行方は知られていない[1]

1754年、ラール・クンワルの息子アーラムギール2世が帝国の皇帝となった。

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f Delhi 10
  2. ^ ロビンソン『ムガル皇帝歴代誌』、p.249

参考文献[編集]

  • フランシス・ロビンソン 著、月森左知 訳『ムガル皇帝歴代誌 インド、イラン、中央アジアのイスラーム諸王国の興亡(1206年 - 1925年)』創元社、2009年。 

関連項目[編集]