メイフラワー (宝塚歌劇)

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メイフラワー』は宝塚歌劇団によって制作されたミュージカル作品。形式名は「ミュージカル・ドラマ[1][2][3][4]」。1983年の本公演は16場[1]、1990年の本公演は14場[3][4]。作・演出は小原弘稔[1][2][3][4]。1983年の本公演における併演作品は『紅葉愁情[1]』、1984年は『朱に恋うる調べ[2]<紅葉愁情・改題>』、1990年の本公演は『宝塚レビュー'90[3][4]』。1983年は高汐巴宝塚大劇場トップお披露目公演[1]であった。

公演期間と公演場所[編集]

  • 1984年4月14日 - 4月30日 地方公演(4月14日・恵那、15日・瀬戸、17日・仙台、18日・黒磯、19日・伊勢崎、21日・奈良、22日・和歌山、24日・新潟、25日・金沢、27日・丸亀、28日・岡山、29日・下関、30日・徳山)(花組公演)[2]
  • 1984年5月2日 - 5月6日 福岡市民会館(花組公演)[2]
  • 1984年10月13日 - 11月1日 地方公演(10月13日・伊勢、14日・安城、16日・舞鶴、18日・藤沢、19日・習志野、20日・調布、21日・武蔵村山、23日・徳島、25日・久留米、27日・人吉、28日・鹿児島、30日・広島、11月1日・熊本)(花組公演)[2]
  • 1990年5月11日 - 6月26日(新人公演:5月29日) 宝塚大劇場(星組公演)[3][6]
  • 1990年8月2日 - 8月27日(新人公演:8月14日) 東京宝塚劇場(星組公演)[4][6]

ストーリー[編集]

作品の舞台となったメイフラワー号

※1983年の初演を参考[1]にした。

1620年、イギリスから移住民を乗せてアメリカ大陸に向けて出港した「メイフラワー号」を舞台に、乗客や船員たちのエピソードや人間模様を明るく描いたミュージカル作品。密航を企てた賭博師のジャックが、メイフラワー号の女性専用の船室で発見される。罰として鞭打ちの刑になるところを救ったのが、ピューリタンのあばずれ娘のマリーだった。そんな彼女に一等航海士のロバートは好意を抱くようになる。

スタッフ(本公演)[編集]

1983年 宝塚[編集]

※宝塚歌劇100年史の人物編[7]を参考。

1990年 宝塚・東京[編集]

※氏名の後ろに「宝塚[3]」「東京[4]」の文字がなければ両劇場共通。

  • 作曲・編曲:吉崎憲治・高橋城
  • 編曲:橋本和明
  • 音楽指揮:橋本和明(宝塚)、北沢達雄(東京)
  • 振付:羽山紀代美・山田卓
  • 装置:石濱日出雄・関谷敏昭
  • 衣装:任田幾英
  • 照明:今井直次
  • 小道具:榎本満春・上田特市
  • 効果:切江勝
  • 音響監督:松永浩志
  • 演出補:村上信夫
  • 演出助手:石田昌也
  • 舞台進行:恵見和弘
  • 制作:小林公一
  • 製作担当:柏原正一(東京)

主な配役[編集]

1983年 宝塚[編集]

本公演[編集]

第一回新人公演[編集]

第二回新人公演[編集]

1984年 4月地方・福岡[編集]

1984年 10-11月地方[編集]

  • ジャック - 高汐巴[2]
  • マリー - 若葉ひろみ[2]
  • ロバート - 朝香じゅん[2]
  • イザベラ - 麻泉沙里[2]
  • アラン - 幸和希[2]
  • ジュリー - ひびき美都[2]
  • ヒギンズ - 但馬久美[2]
  • フレッチャー - 宝純子[2]

1990年 宝塚・東京[編集]

本公演[編集]

※氏名の後ろに「宝塚[3]」「東京[4]」の文字がなければ両劇場共通。

新人公演[編集]

氏名の後ろに「宝塚[6]」「東京[6]」の文字がなければ両劇場共通。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g 100年史(舞台) 2014, p. 154.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x 80年史 1994, p. 309.
  3. ^ a b c d e f g 80年史 1994, p. 341.
  4. ^ a b c d e f g 80年史 1994, p. 342.
  5. ^ a b c d e f g 100年史(舞台) 2014, p. 300.
  6. ^ a b c d 80年史 1994, p. 344.
  7. ^ 100年史(人物) 2014, pp. 200–201.

参考文献[編集]

  • 企画・構成・執筆:橋本雅夫、編集統括:北川方英『夢を描いて華やかに -宝塚歌劇80年史-』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3 
  • 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0