マンブルコア

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マンブルコア英語: Mumblecore)は、アメリカのインディペンデント映画におけるジャンルの1つ。低予算でアマチュア俳優を使い、現代口語的で明瞭に発音されない(普段の会話のような)セリフ、若者の日常をそのまま描く内容が特徴。ゼロ年代を代表する映画ムーブメントとされる。マンブルコアの映画制作者としてはアンドリュー・ブジャルスキ、グレタ・ガーウィグ、アーロン・カッツ、マーク・デュプラスといった監督・俳優が挙げられる。

特徴・歴史

マンブルコア映画は「自然主義」と評される。監督やその友人が低いギャラで出演する、市販のビデオカメラで手持ち撮影するなど、予算を低く抑えている。20代の男女がなじみの場所でしゃべるといった日常をそのまま描写するのが特徴。厳密な脚本がなく、即興やアクシデントを取り入れることも多い。

2002年の「Funny Ha Ha」がマンブルコアの最初の作品と言われる。この映画は2004年のインディペンデント・スピリット賞で「今後の劇場公開を期待したい」映画賞(Someone To Watch Award)を受賞した。

長らく日本では紹介されてこなかったが、「フランシス・ハ」が2014年9月にユーロスペースで初めて公開された。初期からマンブルコアに関わっていたグレタ・ガーウィグはこの作品でゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)にノミネートされ、ベルリン国際映画祭の審査員となるなど一躍有名となった。

インディーズ系の映画を多く上映するニューヨークのIFCセンターでは2007年に「The New Talkies: DIY世代」というタイトルの特集が組まれ、マンブルコア映画10本が上映された。

主な作品

外部リンク